国の特別天然記念物トキ・ライチョウ・  アホウドリ・コウノトリ

kanazu362011-08-04

2011年7月26日から7月30日にかけて新潟県福島県
500ミリを超す大雨が降り大きな被害をもたらした。
集中豪雨は「平成23年7月新潟・福島豪雨」と命名された。
三条市下田地区の北五百川集落の棚田は、1999年農林省
「日本の棚田百選」に選定した。
新潟・福島豪雨は、北五百川の棚田に大きな爪あとを残した。 
集落の人たちが400年以上守ってきた北五百川の棚田は、3日間の豪雨で畔が決壊し土手だ崩れ棚田の原風景が一変した。
絶滅危惧種で国の特別天然記念物のトキ・ライチョウアホウドリコウノトリの話題が新聞を賑わす。
・放鳥トキの生息確認は半数の30羽
 佐渡市で2008年9月25日から始まったトキの放鳥。
 これまでの4回の放鳥で60羽が自然界に放鳥された。
 環境庁は7月26日放鳥トキの結果を発表した。
 現在自然界で生息が確認されているトキは放鳥の半数の30羽。
 同省では1年以上不明のトキは死んだ扱いとしている。
 現在10羽が1年以上不明となっており、既に死骸が確認されて3羽を含め13羽が死んだとみている。
 生息が確認されているのは、佐渡島内で29羽と富山県渡った1羽。
 放鳥時期別では、1次放鳥が5羽(放鳥時10羽)・2次放鳥が10羽(放鳥時19羽)・3次放鳥が4羽(放鳥時13羽)・4次放鳥が11羽(放鳥時18羽)。
 不明のトキは、観測できない山奥などで生息している可能性がある一方で、テンなどの天敵に捕食されているケースも考えられる。
・ライリョウの近縁亜種を国内で初めてふ化に成功
 国の天然記念物ニホンライチョウの近縁亜種「スバールバルライチョウ」の自然繁殖に取り組む富山市の動物園「富山市ファミリーパーク」は8月1日、親鳥が卵を抱えて温める抱卵により、7月末に国内で初めてひな2羽がふ化したと発表した。
 途中で一度、人工的に卵を温めてふ化させようとしたため完全な自然繁殖とはならないが、石原祐司動物課長(51)は「ほとんど前例のない中で、親鳥が抱卵する環境をつくることができたのは大きなステップ。来年以降の自然繁殖に期待している」と話している。
・移送アホウドリが聟島に帰還     
 2008年(平成20)3月8日山階鳥類研究所は、乱獲で一時絶滅寸前となった国の特別天然記念物アホウドリを、噴火のない安全な島で繁殖させるため伊豆諸島の鳥島で生まれたヒナ15羽を約350キロ南の小笠原諸島の聟島(むこじま)にヘリコプターで移送した。
 鳥島には約2600〜2800羽のアホウドリが生息しているが、火山噴火などの劣悪な環境で絶滅のおそれがあることから、渡り鳥であるアホウドリの帰巣本能を活用、ヒナの時に鳥島から聟島に移して聟島を新繁殖地にするプロジェクトを平成20年にスタートさせた。
 2011年3月26日、小笠原諸島・聟島に移送され巣立った国の特別天然記念物アホウドリの2歳の雄が聟島で確認されたことを環境省が3月28日発表した。
 聟島に帰ったのはこれで5羽になるが、2歳という若さのアホウドリの帰還が確認されたのは初めてという。
 今年2月10日に3歳の雄が聟島に帰ったのを皮切りに、3月17日までに3羽が戻ったが全て3歳だった。
コウノトリ
 豊岡市は4月6日、国の特別天然記念物コウノトリの放鳥ペアのひな3羽が、同市城崎町の戸島湿地にある人工巣塔で確認された、と発表した。
 放鳥コウノトリのひなのふ化が確認されたのは今季初めてで、同市では5年連続。
 順調に育てば、6月中旬に巣立つ見込み。
国の特別天然記念物のトキ・ライチョウアホウドリコウノトリが、関係者の地味ちな努力で年々その数を増やしている。
いつか日本の空にトキが舞う日が・・・。

大空を見上げる (イラストを模写)