正月を迎える師走の街の風景
上空に強い寒気が流れ込み、新潟市内も昨16日雪が降り
17日の朝までに8センチ積り街は白銀の世界に。
きょうはもう師走の17日、お正月まであとわずか。
正月を迎える師走の街の風景が新聞に。
・新潟白山神社でしめ縄を取り替え
新潟市中央区の白山神社は毎年、正月の三が日におよそ17万人の参拝者で賑う。
12月15日新潟市中央区の白山神社で、新年に向けて境内の4つの鳥居と本殿で新
いしめ縄に取り替える作業が行われた。
このうち北門の鳥居では、一番大きいしめ縄がおよそ6メートルの高さのところに取り付けられた。
しめ縄は、長さ約7メートル・重さ約200キロあり、ことし収穫されたばかりの稲で新潟市内の農家の人たちが手作りしたもの。
境内では、お守りやおみくじを販売する屋台を設置する作業も進んでいる。
・新潟護国神社の大絵馬
12月15日新潟市中央区の護国神社で、専門学校生が来年の干支の辰を描いた大絵馬を完成させた。
同神社は4年前から、新潟デザイン専門学校に大絵馬製作を依頼している。
イラストレーション科1年の6人が下絵を考え、14・15日の2日間で仕上げた。
ことしは東日本大震災や県境地震、7月の記録的豪雨と災害が相次いだため、学生たちは天空を悠々と昇る竜の図柄に「来年は復興につながる1年になってほしい」と願いを込めた大絵馬は、縦2・5メートル、横4・5メートルの2枚。
黒の竜と青の竜が対になっており、「福」と「幸」の赤い文字を別々に書き入れた。
大絵馬は12月26日に本殿正面に取り付け、来年2月3日まで飾られる。
・弥彦神社で正月の縁起物の熊手作り
弥彦村の弥彦神社は、二年参りや初詣で新潟県内最高の約25万人の参拝者が訪れる。
神社では今、巫女さんらが縁起物の熊手や破魔矢作りなどで多忙だ。
・すげ細工や土鈴で干支の辰作り
・すげ細工
妙高市平丸地区では来年の干支の辰にちなんだ「竜」のすげ細工作りが最盛期を迎えている。
平丸地区の干支のすげ細工作りは、昭和30年代に農閑期の副業として始まった。
これまでに平丸の干支のすげ細工は、昭和46年に年賀切手の図案に「いのしし」、平成13年の年賀切手には「うま」が採用されている。
一時は200人近くいた作り手も過疎化が進み現在は6人だけに。
・土鈴
新発田市東新町の高井昭蔵(67)さんの自宅工房で来年の干支の辰をモチーフにした縁起物の土鈴作りが最盛期を迎えている。
家具職人の高井さんが30年ほど前に、見よう見まねで干支の土鈴作りを始めた。
・鏡餅製造がピークに
鏡餅とは、丸く平に作った餅で、正月や祝い事のとき神仏に供えるお供え餅。
名前の由来は、丸く平らで鏡の形に似ていることからこの名がついた。
現代の鏡は四角いのが多いが、古くは円形で祭具として用いられ、特別な霊力が持つものと考えられていた。
新潟県内の食品メーカーでは鏡餅の出荷作業がピークを迎えている。
正月用の鏡餅がスーパーの店頭に並ぶ。
・わらぐつ作り
上越市のNPO法人「頚城野郷土資料室」では、かって雪国の生活を支えた民具に親しんでもらおうと、同市桑取地区の主婦藤塚ハルイ(80)さんが手作りした“わらぐつ”を10足限定販売する。
わらぐつは昭和30年代まで主に女性の農閑期の仕事として盛んに作られていた。
子どものころわが家にもわらぐつがあり、雪下ろしで屋根に上がったときに履いた記憶がある。
・番外:フォックスフェース(きつね顔)
ブラジル原産のナス科の独特な形の果実を実らす植物である。
高さは1mに達するが、日本では一年草扱いとする。
この果実の形が、キツネの顔に似るのでフォックスフェースの名で呼ばれる。
別名でツノナス、キツネナスともいう。
阿賀野市畑江の師橋昭五(81)さんの畑で、クリスマスや正月の飾りとして使われる観賞用植物のフォックスフェースが栽培されていると知り12月8日見てきた。
畑には背丈が1m以上もあるフォックスフェースが約150本栽培されていた。
茎を見ると上の方の実はまだ緑色。
すべての実が黄色になったものを収穫して阿賀野市内の農産物直売所で販売する。
巷に正月を迎える師走の街の風景がある。
幼いころの思い出が、師走の街の風景と重なる。
初雪に子どもたちが (イラストを模写)