天神講とお菓子のお供え

kanazu362012-02-15

燕市では「学問の神様」である菅原道真公の命日(2月25日)
を偲び、天神様の掛軸を飾りお菓子を供える「天神講」の風習が
ある。
燕市国上の道の駅国上で「越後つばめの天神講菓子展」が開催
されていたので2月14日見てきた。
・天神講と越後つばめの天神講
 ・天神講
  天神講とは、菅原道真の命日にあたる2月25日(あるいは毎月25 日)に行われる天満天神の祭り。
  江戸時代、寺子屋で学ぶ子どもたちの「学問向上」「技芸上達」を願い全国各地で「天神講」のお祭りは盛んに行われた。
 ・越後つばめの天神講
  新潟県の家庭での「天神講」は、富山の「薬売り」が広めたといわれている。
  燕市では、昔から「学問の神様」である菅原道真公の命日(2月25日)に菅原道真公を偲び、天神様が描かれた軸を飾り、子供の成長を願ってお菓子などを供える天神講が行われていた。
  燕市の渡部地区には天神様を奉る菅原神社があり、今でも組ごとに天神講を行う風習が続いてる。
・お菓子のお供え
 燕市では「学習ノート」や「習字」それに「粉菓子」や「金花糖」でつくった天神様や鯛、エビ、鶴、亀、松竹梅など色々な果物の形をしたお菓子をお供えする。
 天神講のお菓子を食べると“勉強ができるようになる”言い伝えもある。
 粉菓子:米の粉に砂糖や水飴混ぜ、打ち物や押し物の菓子を新潟では粉菓子と呼ぶ。
 金花糖:砂糖を型に流し込み、冷やし固めて彩色した砂糖菓子。
 天神講のこの時期、燕市の燕地区・吉田地区・分水地区の菓子店では、天神講にお供えする色鮮やかな「粉菓子」や「金花糖」を期間限定で販売している。
 新潟で粉菓子といえば弥彦村の名産品「玉兎」が有名。
 旧栃尾市では、入学試験などの「合格」にかけた五角形の粉菓子の表面で天神様がにこりとほほ笑む「合格神」の粉菓子が人気だ。
 受験生を応援する粉菓子「合格神」は、毎年11月末から3月中旬までの期間限定で販売される。
天神講にお供えする粉菓子の話で、子どものころわが家の正月には、床の間に天神様の掛軸を飾り、粉菓子の鯛や海老が供えられていたのを思い出した。
あれは「天神講」だったのだろうか・・・。
昔懐かしい粉菓子が並ぶ (イラストを模写)