鳥居が門柱の二重辻地蔵尊

kanazu362006-07-07

野内隆裕さんの「まち仏」の旅を読んだ。
・新潟の町へ向かう道しるべの役割を
 担った「道教六地蔵(法音寺)」
・悩みごとを引き受けてくれる
 「引き受け地蔵(瑞光寺・宗現寺)」
・硯と筆を手にした「筆地蔵(善導寺)」
等、新潟の町にも沢山の地蔵さんが存在すると。
近くを流れる西川の小新新開橋脇にも、地蔵さんが祀られている。
門柱に、「二重辻地蔵尊」と書かれていた。
参道の門柱が珍しい。
大正14年建立の小新神社の鳥居が、二重辻地蔵尊の門柱になっているからだ。
門柱には、「小新神社の鳥居を再加工したものです」と彫られている。
お堂の中には、赤い着物を着たお地蔵さんが祀られている。
境内には、庚申塔も祀られている。
地蔵尊を管理する集落の古老海老秀二(78歳)さんに話を聞いた。
・集落にある小新神明宮の参道拡幅工事のとき、重機が誤って鳥居を
 壊してしまい、鳥居を再加工して地蔵尊の門柱にした。
庚申塔は、昔集落に庚申講中があったので地蔵尊の境内に祀った。
・二重辻は「ふたえつじ」と読む。集落の字名です。
 この集落は、昔「坂井輪村大字小新字二重辻」と言っていました。
 集落の地蔵さんと言うことで二重辻地蔵尊になったのでは。
と。
昔を知る年寄りが少なくなり、「私がいなくなった後は、誰が地蔵さんを
守るのだろうか」と、寂しけな話もしてくれた。
あの地蔵さんは (イラストを模写)