綱を目指した白鵬の15日間常に一歩前に出る

kanazu362006-08-05

NHKのにんげんドキュメント白鵬の15日間の戦い」観た。
千秋楽横綱朝青龍を寄り倒し13勝2敗の
準優勝であったが、綱取りには失敗した。
白鵬の武器は、柔らかい体と左前まわしを取ること。
勝負は、左前まわしを取るか取らせないかである。
入門した平成13年春の体重が80キロ、今では153キロに太った。
相撲センスは抜群、いかに体重を増やすことが出来るかだけであった。
初日の小結朝赤龍戦 
 左腕を押さえられ、肩を押し付けられ左前まわしが取れずあわて出たところを
 はたかれ敗戦。
5日目の関脇琴光喜戦 
 のどぼとを押され、左前まわしが取れず苦戦。
6日目の琴奨菊戦 
 左腕を抱えられ、左前まわしが取れず苦戦。
9日目の関脇雅山戦 
 迷うが生じ相手の突きにあわて、あわててまわしを取りに行ったところを
 はたき込まれて2敗目。
モンゴルの父から「まわしを取りなさい。あわたずに攻めれば必ずまわしは取れる」
と電話が。
10日目の把瑠都戦 
 左前まわしが取れなかったが、あわてずに攻めてまわしを取り寄り倒す。
12日目の大関栃東戦 
 過去4連敗と分が悪いが、積極的に前に出て圧勝。
千秋楽の横綱朝青龍戦 
 左前まわしが取れず横綱の上手出し投げに一瞬体が泳ぐも柔らかい足腰で残し、
 巻き替えに来た一瞬にスキを捉え前に出て土俵際で懸命に残す横綱を寄り倒す。
 13勝2敗の準優勝。
勝負の世界。
「相手も左前まわし封じに懸命である。自分はその壁をいかに破るか。
まだまだ、猛稽古が。常に一歩前に出ることが」。
「相撲のときは厳しく。土俵を下りたときは、やさしい父のような横綱になりたい」
と、大横綱の父を尊敬する最後の言葉が印象的だった。
浜辺で相撲 (写真を模写)