コオロギが美しい声でおはようと

午前３時半起床の時間だ。
外はまだ暗闇。
庭からも玄関先からも虫の声が。
居間の８畳間からも虫の声が聞こえる。
サイドボードの脇から聞こえてくるようだ。
明かりをつけ部屋の中を見回すが姿は見えない。
太く美しい声で「チチチチチチチチチチチチ」と。
あぁコオロギの鳴き声だ。
どこから入ってきたのだろうか。
玄関先の飼育ケースからは、コオロギに負けじと「リーンリーンリーンリーン」と鈴虫が。
高い声、低い声、細い声で鳴く。
まるでオーケストラーの合唱に合わせるかのように。
「おはよう。おはよう」と声をかけて来るようだ。
早朝の虫の音には風情がある。
虫の音が聞けなくなると、冬の季節の到来だ。
もう冬はそこまで。
あぁ虫の音が　（イラストを模写）