表と影「影が主役」

kanazu362006-09-28

新潟市出身の歴史小説作家火坂雅志さんの
天地人」の出版記念パーティーが、
上杉謙信ゆかりの地上越市高田で開催された。
天地人は、上杉家の知将で執政の直江兼継を描いた作品。
作品は、地方紙新潟日報に長期460回にわたって連載された。
表舞台に登場する、織田信長豊臣秀吉徳川家康を知らない人はいないだろう。
では、影で表舞台の人物を動かした、全宗(豊臣秀吉)や崇伝(徳川家康)や
沢彦(織田信長)はどうだろう。
影の人物、全宗(ぜんそう)・崇伝(すうでん)・沢彦(たくげん)に光を当て
豊臣秀吉徳川家康織田信長を描いた作家がいた。
歴史小説作家火坂雅志さんだ。
この機に、影の主人公全宗・崇伝・沢彦を読むことにした。
・全宗
 秀吉には天下統一、世継問題に重要な鍵を握っていた知られざる名参謀がいた。
 甲賀出身で比叡山の薬樹院で学び、医術の師・曲直瀬道三を踏み台に豊臣政権の
 中枢に食い込み、秀吉の筆頭侍医となった施薬院全宗。
・崇伝
 黒衣の宰相と呼ばれた金地院崇伝は、黒染めの衣を身にまとった禅僧でありながら、
 徳川家康の懐刀として政治に参画した。
 豊臣家滅亡の切っ掛けとなった方広寺鐘銘事件を画策し、武家諸法度
 禁中並公家諸法度などの基本法典を起草して徳川270年の平和の礎を
 築き上げた希代の怪僧。
・沢彦
 京都の妙心寺で修行した禅僧で、「信長」の命名者として知られる。
 信長の帰依を受け、稲葉山城の地を「岐阜」名づけた沢彦。
 信長の「天下布武」の朱印も沢彦が選んだ。
 信長が建立した政秀寺の開山でもある。
と作品タイトルで紹介している。
作家徳永真一郎さんの作品にも影が主役の作品がある。
「影の大老」だ。
幕末桜田門外で横死する、大老井伊直弼を影で支えた懐刀として長野主膳を描いている。
影は表があって主役。
表と影「影が主役」で、次に登場する人物は誰だろうか。
影は禅僧 (イラストを模写)