庭からの贈り物

「おばさん、あけびがなっているよ」と
近所の子に教えられた。
ブロック塀の外側に拳大のあけびが１個、
大きな口を明け垂れ下がっていた。
声に誘われ庭の中も調べた。
あったあったあけびが２個も、葉の陰に隠れていた。
１個は、薄紫色。もう１個は、薄緑色でまだ固い。
どちらもまだ口を固く閉じている。
一番早く日を受けるブロックの外側に顔を出したあけび。
生育もよくもう口を開き腹を見せている。
ブロックに遮られ日の当たりの悪いあけび。
生育も遅く子どもの様にまだ口を開かない。
薄紫色の１個をもぎ玄関の下駄箱の上に、葉と一緒に飾った。
狭い庭だが、びわ・みよが・アスパラ・あけび・ザクロ・みかん・柚子などが育つ。
季節になると庭からの贈り物が届く。
次はどんな贈り物が届くだろうか。
みかんの木に、枝がたわわになるほど青い実がなっている。
黄く色づくのはもうすぐだ。
今年はみかんのなり年。
みかんの枯葉が　（写生）