ドングリと熊さん

kanazu362006-10-01

「ドングリころころ どんぶりこ・・・」と
歌われる童謡「ドングリころころ」を知らない
子どもはいない。
2番では、「やっぱりお山ご恋しいと・・・」と
どじょうを困らせている。
3番を知る人はほとんどいない。
「やさしいハトさんとんできて 山までおくってくれました・・・」と
ドングリは無事山に帰った。
「ドングリ」とは、ブナ科の総称したもの。
 ドングリのなる木は、ナラ類とカシ類が多い。
 コナラ・カシワ・ミズナラシラカシクヌギ・アラカシ・アベマキ・ウバメカシ・
 アテバシイ・スダジイなど。
熊の好物といえば、ドングリなどの木の実である。
山里に異変が起きている。
今年は猛暑続きで山の木の実は、不作だと言われている。
木の実不足で餌を求め、熊が人里に出没する。
新潟県は、秋の行楽シーズンで入山者や住民が熊に襲われないよう、7月末に続き
9月26日に2回目の注意喚起の徹底を市町村に通知した。
熊による人身被害や目撃情報が、毎日のように報道されている。
阿賀町行地・五泉市水戸野・五泉市村松上越市西谷内・魚沼市渋川・加茂市西山
等など。
熊の出没は、人災だとも言われる。
1960年代の高度経済成長期、国土開発の名の下に全国いたる所で自然破壊が進んだ。
山麓一帯のブナやナラなどの原生林もその影響を受け次々と伐採された。
伐採地には、金のなる杉が植林され、実のなる木を植林しなかった。
その結果、山から木の実がどんどん減り、そのツケが今の熊の出没である。
童謡の「やさしいハトさん」の気持ちを忘れず、実のなる木を植林して人と動物が
安心して住める自然を取り戻そう。
ドングリもあったよ (イラストを模写)