故郷の線路に懐かしいSLが走る

kanazu362006-10-18

10月14日は「鉄道の日」だった。
明治19年(1886)8月に新潟県鉄道発祥の地
直江津から関山間」で鉄道が開業して120年を迎えた。
開通当事は直江津・関山間を1日2往復、片道約1時間40分で走った。
県内最初の汽車を見ようと、駅や沿線に多くの人があふれたという。
開通120周年記念を祝い40年ぶりに、直江津から新井間にSLが走った。
故郷高田にSLが走る光景をテレビで観て懐かしい思い出が甦った。
子どものころは、線路があればどこででも、煙の吐くSLは見られた。
むかし言葉が今でも時々口から。
「汽車が」と言い、妻から今は、「電車だよ」と笑われる。
小学校3年のとき、社会科の時間で、高田が最初に汽車が走ったと教えられた。
「駅に近いから調べて」と先生に言われ、高田駅の駅長に話を聞いた思い出が甦る。
修学旅行は、汽車で。
4年生は柏崎、5年生は長野、6年生は1泊2日で新潟。
3年生のとき、長野で博覧会があり3年生も特別に長野に行った。
はじめとの汽車旅行で、駅の数を数えながら長野へ行った楽しい思い出が。
沿線も変わった。
南高田駅北新井駅が新しくでき。郷津駅はなくなっている。
二本木駅にはまだ「スイッチバック」はあるだろうか。
新黒井駅から出ていた、頚城鉄道の「新黒井駅から浦川原駅間」の軽便はもう
廃線になっている。
新潟県鉄道発祥の地「直江津から関山間」には、まもなく北陸新幹線が走る。
高田駅直江津駅には新幹線は停車しない。
高田駅直江津駅は小説の中に残る駅になってしまうのか。
高田駅は、小説「坊ちゃん(夏目漱石)」に出てくるお清の土産は越後の「笹飴」に。
直江津駅は、小説「放浪紀(林芙美子)」に出てくる駅前の旅館に泊まり「継続団子」を
食べるに。
子ども心に、汽車が通り過ぎた線路に耳をあて「がったんごっとん」の音を聞いた思い出が。
沿線に秋桜が (写生)