田圃で羽を休める白鳥の姿で心を癒す
里は初雪の便り。
新潟バイパスから眺める山並みは、白く雪化粧に覆われている。
田圃では白鳥が羽を休めている。
12月2日の佐潟(新潟市)の白鳥飛来数は4125羽、
阿賀野川下流域の中州3ヶ所には約5000羽の白鳥が羽を休めている。
新聞によれは、越後平野の湖沼には、毎年数多くの白鳥が飛来する。
その数は約2万羽で全国最大の越冬地である。
日本に飛来する白鳥は、コハクチョウとオオハクチョウで、新潟県内で見られる
白鳥の9割以上がコハクチョウである。
飛来経路もシベリアからカムチャッカ半島を経由し北海道のクッチャロ湖へ、
そして本州に南下する。
その行程は約4千キロにもなる。
羽を広げると約2mにもなる最大級の鳥だ。
白鳥といえば、水原町(現阿賀野市)の白鳥おじさんの吉川繁男さんを思い出す。
吉川さんは、親子2代で瓢湖に飛来する白鳥の餌付けに成功した人だ。
その様子は、小学校の教科書でも紹介された。
吉川さんの意思を継いだ阿賀野市立水原小学校の児童は、
「第41回全国野生生物保護実績発表大会」で瓢湖での白鳥保護の実績を発表し、
みごと文部科学大臣奨励賞を受賞した。
受賞した子どもたちは、「もっと多くの人に瓢湖の白鳥を知ってもらえる活動をしたい」と。
県内の白鳥飛来地としては、新潟市の3潟(佐潟・鳥屋野潟・福島潟)と瓢湖が有名だ。
近くのアクアパークの温泉プールで、毎日水中ウオーキングと温泉で体を癒す。
いたいた今日もいた、田圃で羽を休める白鳥が。
あちらこちらの田圃に多くの白鳥が餌をついばんでいる。
餌は、落ち穂と二番穂である。
刈り入れの終わった田圃には二番穂が芽を出す。
二番穂の出た田圃は、薄緑色に染まり一目でわかる。
・首を羽の中に突っ込み寝ているようで動かない白鳥
・動きながらエサを探し食べる白鳥
・母親にあまえる子白鳥
大空には別の白鳥の群れが列を成し飛んで行く。
近くの佐潟から飛んで来たのだろうか。
車窓から眺める、田圃の白鳥や背後に映る弥彦と角田の山並みののどかな光景に
心が癒される。
車窓から見る白鳥は