縁起木一十百千万両

kanazu362006-12-31

粉雪が舞い、庭は白く薄化粧したように変わる。
あわてて残りのみかんの実をとり尽くした。
今までのものと合わせると160個にもなった。
寒冷遮で覆い、雪囲いをして来年の豊作を祈った。
小林益夫さんの庭の歳時記の中に出てくる「木守り(きまもり)」という言葉が
ふと頭の中を。
木守りとは
「収穫し終わった木にひとつ、ふたつと実を残しておく。翌年もまたたくさん
実が生(な)るようにとも、鳥たちにへのおすそ分けにもと。そのように残された
実を、木守りという」
ひとつ、ふたつと実を残すことが、木への感謝をこめた木守りでしたと。
縁起草木のことも書いてあった。
文字や語呂合わせから沢山の縁起草木があることを知った。
インターネットで調べるとおもしろい。
千両や万両はよく知られているが、一両や十両や百両ほどうだろうか。
一両はツルコウジ、十両ヤブコウジ、百両はカラタチバナの別名である。
一両も十両も百両も千両も万両もみな赤い実をつける。
初春に花を咲かせる「福寿草」は、縁起草で元旦草(ガンタンソウ)とも呼ばれる。
ナンテン(難を転じて福となす) ・マンサク(豊年満作)
・カシ(貸す) ・イチヨウ(一陽来復) ・クリ(かちぐり・戦勝)
・マキ(巻き上がると巻き下がの両方が) ・アスナロ(明日なろう)
・イチイ(一位) ・キンモクセイ(金婚式)・ギンモクセイ(銀婚式)
ユズリハ(世代を譲る・繁栄) ・ザクロ(子孫繁栄のシンボル)
・アオキ(暑さ寒さ日陰に強い・不景気に負けない) ・榊(神の木)
・ヒイラギ(葉にトゲがあり魔よけ) ・ヤツデ(天狗のうちわといわれ魔物を追い払う)
等など。
庭の草木を調べた。
千両・ナンテン・イチイ・ザクロ・アオキ・ヤツデ・キンモクセイ・榊等の縁起木が。
鉢の中には、まだ花を咲かせていないが元旦草の福寿草が。
狭い庭にもこんなに多くの縁起草木が植えられているとは。
黄実千両 (写真を模写)