江戸の子守歌が親子で歌いつごう日本の歌百選に

kanazu362007-01-16

ねんねんころりよ おこもりよ 坊やはよい子だ・・・」の
歌い出しで歌われる、江戸の子守歌が親子で歌いつごう
日本の歌百選に選ばれた。
文化庁が「歌を通じて家族のきずなを確かめるきっかけに」と
呼びかけたところ、昨年9月から11月までに全国からはがきや電子メールなどで
6671通と895曲の応募があった。
応募曲の中から歌手の安田祥子由紀さおりさん姉妹らが委員を務める選考委員会が
検討して、最終的に101曲を選んだ。。
選ばれた曲名を見た。
子どものころ祖母や母から聞いた「江戸の子守歌」があった。
子どものころは、兄弟が多く誰もが弟や妹をぶって子守歌を歌い子守をしたものだ。
今は少子化で兄弟も少なく、弟や妹をぶって子守をする子どもなどはいない。
「子守歌を聞いたり、歌ったりしたことがありますか」と書かれたNPO法人
日本子守唄協会」のよみがえる子守歌特集を読んだ。
・日本の子守歌の数は、3千から5千あると推定され、決まった音譜や歌詞はない
・時代や地域や歌い手によって歌詞や歌い方が微妙に変化していった
・千年以上も前に書かれた清少納言の「枕草子」に夜泣きする赤子をあやす
 「乳母」が出てくる
・15世紀の文献には「聖徳太子の子守歌」とされる歌が記録されている
・江戸時代には、僧侶行智が子守歌を集め「寝させ歌」「目覚め歌」「遊ばせ歌」
 などと分類した「童謡集」をつくった
・江戸時代の参勤交代で、江戸の文化が地方にもたらされ江戸の子守歌が各地に伝わった
・江戸時代末から忙しい親が赤子の面倒を家族以外の子守に任せる風潮が高まり、
 その子守たちの間から多くの子守歌が生まれた
各地に伝わる子守歌は、
・青森は「ねろじゃねろじゃ」 ・秋田は「本荘の子守唄」 ・新潟は「佐渡の子守唄」
・長野は「信濃の子守唄」 ・千葉は「向(むこ)うお山で」 ・東京は「江戸の子守唄」
・静岡は「大黒様」 ・岐阜は「美濃の子守唄」 ・福井は「ねぶの木の子守唄」
・京都は「竹田の子守唄」 ・香川は「花いちもんめ」 ・岡山は「母さん上手な子守唄」
・大分は「わしの思いは」 ・佐賀は「唐津の子守唄」 ・熊本は「五木の子守唄」
等など。
「子守歌は、いのちの賛歌だと言ってもいい」と代表の西舘好子さんは、
特集の中で語っている。
故郷高田で、歌詞は少し違うが「江戸の子守唄」や「花いちもんめ」等の子守歌を聞いた
記憶がある。
越後高田も城下町、殿様も参勤交代で江戸に行っている。
越後高田藩は、徳川家康の六男松平忠輝が藩祖、改易等で徳川御四家の松平家・徳川
四天王の榊原家等が藩主となった。
江戸の子守唄などは、そのときの土産か。
今日も近所のお年寄りが、うれしそうに孫をぶって子守をしている。
妻も孫二人を子守した。
子守歌を歌って子守をしたのだろうか。
その孫も今は、小学校4年と2年。
どこからか「ねんねんころりよ おこもりよ 坊やはよい子だ・・・」の子守歌が
聞こえてくるような錯覚が。
ねんねんころりよ (イラストを模写)