南極記念硬貨で甦る宗谷とオビ号とタロ・ジロ

kanazu362007-01-29

1月28日の朝日新聞1面に北海道網走市
「流氷観光砕氷船『おーろら』」が、この冬初めて
オホーツク海の流氷域を航行する写真が掲載されていた。
今日1月29日は、日本の南極観測隊が、昭和基地を開設した
日である。
23日「南極地域観測50周年記念五百円硬貨」の引き換えがあり交換した。
硬貨の表には観測船「宗谷」と樺太犬「タロとジロ」が描かれている。
硬貨で50年前の記録が甦りインターネットで当時の世相や観測隊の足跡を調べた。
・昭和31年(1956)の世相
 1月26日第11回冬季オリンピック大会で猪谷千春選手が日本人初の銀メタル獲得
 2月2日人気漫画のベスト3は「サザエさん」「イガグリ君」「轟先生」と新聞に
 5月9日日本登山隊マナスルに初登頂成功
 流行歌は「若いお巡りさん(曽根史郎)」「リンゴ村から(三橋美智也)」
 「どうせ拾った恋だもの(コロンビア・ローズ)」
・昭和32年(1957)の世相
 1月13日美空ひばりファンに塩酸をかけられ火傷
 1月29日南極観測隊オルグ島に上陸昭和基地を開設
 3月13日「億万長者」6人、1位は松下幸之助
 7月24日東京都の人口がロンドンを抜き世界一
 流行歌は「チャンチキおけさ(三波春夫)」「喜びも悲しみも幾年月(若山彰)」
 「東京だよおっ母さん島倉千代子)」
・昭和33年(1958)の世相
 4月5日長嶋茂雄4連続三振で公式戦デビュー
 11月27日皇太子明仁と正田美智子の婚約発表 
 12月23日東京タワー 完工式
 流行歌は「だから云ったじゃないの(松山恵子)」「嵐を呼ぶ男石原裕次郎)」
 「おーい中村君(若原一郎)」
・宗谷とオビ号
 ・昭和31年11月8日第一次南極観測隊「宗谷」東京晴海を出港
 ・昭和32年1月29日南極観測隊オルグ島に上陸昭和基地を開設
 ・昭和32年2月15日帰路宗谷氷に閉じ込められる
 ・昭和32年2月28日ソ連砕氷艦「オビ号」により救出される
樺太犬タロとジロ
 ・昭和32年10月21日第二次南極観測隊「宗谷」東京日の出桟橋を出港
 ・昭和33年2月24日悪天候のため第二次越冬を断念、越冬隊員をヘリで救出
  樺太犬15頭を置き去り
 ・昭和33年11月12日第三次南極観測隊「宗谷」東京日の出桟橋を出港
 ・昭和34年1月9日偵察ヘリが黒い犬らしきものを発見
 ・昭和34年1月14日樺太犬タロとジロの生存を確認
・南極記念五百円硬貨
 記念硬貨は直径2.65cmのニッケル黄銅貨
 表には初代南極観測船「宗谷」と樺太犬タロとジロ、裏には南極大陸とオーロラに日本の
 観測施設を表す4っの星をあしらった図柄が描かれている
昭和31年から34年といえば、中学3年から高校3年の時代である。
テレビはまだ一般の家庭に普及していなかった。
南極観測船宗谷や樺太犬タロとジロのことは、新聞やラジオや映画ニュースで知った。
樺太犬タロとジロの物語は、テレビや映画で「南極物語」として放映され多くの人に
感動を与えた。
南極観測船も宗谷・ふじ・しらせとバトンタッチされた。
しらせは、今年11月出港の第49次南極観測隊で役目を終え、新造船とバトンタッチする。
樺太犬タロとジロは (イラストを模写)