懐かしい思い出の小学校旅行写真が 届く
53年ぶりの小学校同級会が終わり
半年が過ぎた。
鎌倉に住む同級生から思いもかけない
贈り物が届いた。
中からは、鎌倉名物鳩サブレーと懐かしい小学校時代の旅行写真が1枚出てきた。
写真の裏には、コメントが書かれていた。
「古い懐かしい写真が出てきました。
『昭和25年5月25日・直江津郷津海岸で、4年3組』
右手松林の中に見える建物が前崎館のようです。10歳の頃です。
みんな可愛いですね!」
小学校時代に買ってもらった写真は、卒業記念写真1枚だけである。
当時、写真などを買ってもらえる家は少なかった。
今の人には想像もできないだろう。
写真より食料が先の時代。
写真などはぜいたく品だった。
同級会の席上で、杯を交わしているとき写真の話が出たのだろう。
写真のことなどは忘れていた。
届いた懐かしい写真を見た。
写真には、先生と62人の友が写っている。
昭和25年といえば、まだ衣食住も不足していた時代だ。
記念写真には、皆いっちょうらいの服を着て最高にメカした顔がある。
服装もまちまち、服装の中に時代がある。
帽子を持った女の子も数人いる。
記憶を頼りに、顔と名簿を比べた。
半分も顔と名前が一致しない。
時は、半分もの友の顔を忘れさせた。
懐かしい思い出の小学校旅行写真は、アルバムの卒業写真の隣に並べた。
2枚の写真を見ると57年前と54年前の懐かしさが・・・
この人は誰だろう (イラストを模写)