映画はどこで観た巡回映画か引率映画か

kanazu362007-03-10

昭和20年代の娯楽の花形は映画だった。
日本映画も活況復活の兆しが。
日本映画製作者連盟の発表によると、2006年の
興行収入の総計約2025億5千万円のうち、邦画は
過去最高の約1077億5千万円(53.2%)で、洋画の約948億円(46.8%)
を上回った。
邦画と洋画のシュアが逆転するのは、1985年以来21年ぶり。
娯楽の少なかった戦後、映画は「巡回映画」や「学校の名作引率映画鑑賞」等で観た。
一般の人たちは、新聞社などが夜間小中学校の運動場を借りあげ上映する映画を
楽しんだ。
高峰秀子と「二十四の瞳」という斉藤明美さんの記事を懐かしく読んだ。
二十四の瞳は、中学時代学校の「名作引率映画鑑賞授業」で映画館で観た。
1954年の作品で木下恵介監督の代表作である。
記憶が今でも甦る。
香川県の小豆島に新しく赴任した大石先生(高峰秀子)が、12人の子どもたちとの
学校生活を描いた物語。
12人の子どもたちには戦争という暗い出来事があり、戦後12人の子どもたちの子が再び
大石先生に学ぶ。
怪我をした大石先生の見舞いに遠く離れた下宿先まで、12人が訪ねていく場面の
残像が今でも瞼に甦る。
巡回映画は、小学校の運動場が臨時映画館となり、運動場に暗幕が張られ映画が
上映された。
6年間で沢山の映画を観た。
瞼に残る映像もあるが、タイトルは思い出せない。
新聞社が開催する夜間映画も沢山観た。
早川雪洲が主演した「ああ無情」の記憶が鮮明に残る。
ヴィクトル・ユーゴ原作の「レ・ミゼラブル」を日本版にした映画だった。
ジャンバルジャン・コゼット・ジャウェール警部が登場する。
ジャンバルジャン役の早川雪洲がコゼットをぶって岸壁を登るシーンは今でも鮮明に瞼に。
日本映画復活の追い風を受け、山田洋次監督が80本目の映画「母べえ」を製作する。
1940年の東京を舞台に、一人で娘たちを育て家庭を切り盛りする姿を描く。
母親役は、吉永小百合さんが演ずる。
1940年は私が生まれた年、記憶はないがどんな時代だったのだろうか。
故郷上越市高田でも映画「絆(きずな)」が4月にクランクインする。
郵便の父前島密(ひそか)の故郷で、配達一筋の郵便局員とその娘を軸に、手紙がつなぐ
人々のかかわりを描く。
主人公の男性は、上越市特定郵便局員という設定。
俳優も、勝野洋柏木由紀子林隆三らが出演する。
母べえ」も「絆」も今から公開が待ち遠しい。
あの子たちはどうしているだろうか (イラストを模写)