良寛の修行地を訪ねる

kanazu362007-03-15

雲が切れ青空がのぞき日がさす。
黒雲が流れ日を隠す。
途端に吹雪が襲う。
天気の移り変わりが激しい。
人影もなく寂しい山道。
地方紙の月評県人アート欄に画家塩崎貞夫の作品「国上山の辺り」が掲載されていた。
解説には「『国上山の辺り』は湿気をたっぷり含んだ雲天の空、地平線、広がる田畑、
身が引き締まるほどの寂しくも懐かしい風景。それだけで見る人の内面は
満たされる(俊)」と。
弥彦村のホテルで開催された1泊2日の退職者送別懇親会に出席した。
14日午前10時現地解散。
弥彦から良寛修行の地「国上寺(旧分水町)」は近い。
一人で国上寺を参拝した。
県道新潟寺泊線を走る。
・道の駅「国上」の長崎温泉足湯酒呑童子の湯で休憩、足湯で足を癒す。
・乙子神社
 道路左側に乙子神社東参道、60m下ると神社と標柱がある。
 境内には、良寛詩歌碑があり、「乙子神社草庵」の解説がある。
 「朝夕の急な山坂の登り降りが老身にこたえたことと五合庵の老朽化したこともあって
 文化13年(1816)良寛は、この草庵に移り住んでここで10年間の生活を送る」と。
・朝日山展望台
 公園内には「良寛さんと毬」の銅像が建ち、良寛さんが童四人と遊んでいる。
 深い谷間に架かる朱塗りの「千眼堂吊橋」が展望台と五合庵を結ぶ。
・千眼堂吊橋
 平成3年完成の橋。
 長さ124m、谷底から35m、塔柱の高さ15m。
 橋を渡ると林の中に五合庵の屋根がが見える。
・国上寺
 山門入り口に参拝順路・御本堂・大師堂・六角堂の看板がある。
 境内に標柱があり、至る国上山850m所要時間約25分
 左至る五合庵300m。
 越後霊場第二十二番札所と書かれた山門をくぐり300m先の五合庵へ。
・五合庵
 五合庵に至る山道は、きれいに整理された石段、石段を下る。
 庵には、良寛さんが祀られている。
 看板には、「五合庵」のいわれが書かれている。
五合庵から千眼堂吊橋を渡り朝日山展望台を経てビジネスサービスセンターに出た。
売店には、みやげ物が置かれていた。
春なのに時折粉雪が舞う山中、参拝者の姿はない。
売店で与板町(現長岡市)の知人に会った。
30年前、与板に勤務したとき娘と同級生の縁でお世話になった人だ。
帰りに「家のソナタ(妻)」によろしくとみやげ物までいただいた。
思わぬ場所で、昔の知人に出会うとは。
これも吹雪の中を良寛修行地「国上寺」を参拝したご利益か。
4月には、家のソナタと国上寺を参拝、国上山(313m)に登る。
国上山は (イラストを模写)