異動と引越しと転校

kanazu362007-03-27

人事異動の季節である。
毎日のように異動が新聞に出ている。
警察の異動・教員の異動・県職員の異動・
郵政公社の異動等など。
孫が担任の先生に「明日の新聞に先生方の異動がでます」と知らされた。
泊まりに来ていた孫が珍しく新聞を見ている。
「じいちゃん。先生の異動どこに出ているの」と。
異動の見方を教えた。
「担任の先生が○○へ、○○先生が○○へ」と声を出し弟に教えている。
昨26日は、先生方の離任式で孫が登校した。
地震の発生が一日ずれ被害がなくてよかった。
職人の子に生まれた私は、異動も引越しも転校の経験のないまま社会人になった。
高校を卒業して地元の会社に就職した私は、4年目で初めて東京への異動を経験した。
二つ目の会社では36年間勤務し、異動は13回、引越しは15回、娘は小学校を3回
転校した。
単身赴任は、2箇所で6年間経験した。
異動は新潟県内だけであった。
異動で関係した市町村の数を調べた。
新潟市を振り出しに上がりの新潟市までで、32市町村にお世話になった。
異動のおかげで地域の人と交流ができ、歴史や地理等多くのことを学んだ。
勤務地の思い出は、36冊の日記の中に残る。
今は、業者に頼めば荷造りも積み込みも運送まですべて引越し業者がやってくれる。
段ボール箱に詰める小物等はやはり家族が行う。
段ボール集めや荷造りや紐の結び方等は先輩から教えられた。
15回も引越しをするとベテランになり引越しの段取りもスムースに進む。
引越しは、荷物を整理するチャンスでもあるが、思い出の品との別れでもある。
今日も近くのアパートの駐車場に、引っ越し業者のトラックが止まっている。
引越しして行くのだろうか、越して来たのだろうか。
引っ越し業者のトラックの姿を見るたびに、「異動と引越しと転校」という
懐かしい言葉を思い出す。
転校生です (イラストを模写)