新潟県の花チューリップ今昔

kanazu362007-04-23

春爛漫。
薄いピンク色に染まる山里が、日一日と若葉色に萌える。
里は、赤・ピンク・黄色のチューリップの花が咲く。
新潟市は、チューリップの生産が日本一。
球根栽培(約836万球)・切り花栽培(約1480万本)。
公園・街路に咲く花など、その数は約一千万本。
政令指定都市移行を祝い新潟市では、「一千万本のチューリップキャンペーン」が
始まった。
19日からは、新潟駅から東中通までの歩道に10万本のチューリップを飾る。
県の花チューリップの球根の商業生産は、旧小合村(現新潟市)の小田喜平太さんが
1919年に始めた。
県下各地でチューリップ祭りが盛んだ。
五泉市一本杉地区では150万本の花が咲誇る
胎内市長池憩の森公園では約60種80万本の花が咲誇る
チューリップの花が、訪れる人を和ませ楽しませる。
新潟県農業総合研究所園芸研究センターは、約20年かけ県の花チューリップ
3新品種を開発した。
・ボリューム感のある濃い赤の花が特徴の「新潟6号」
・淡い黄色から白に花の色が変わる「新潟7号」
・濃い赤の花に黄色の縁取りが鮮やかな「新潟8号」
いずれも、花びらの形がユリに似たユリ咲きタイプである。
これでチューリップは、8品種となった。
新潟の人たちを楽しませたチューリップ園は、
・新潟農園(新潟市山ノ下)
 1933年新潟市山ノ下に開園、新潟の新名所として市民の憩いの場となった。
 日中戦争の拡大でチューリップは「国賊作物」といわれるようになり、畑は旧陸軍の
 被服工場に姿を変えた。
・新潟遊園(新潟市寺尾)
 昭和20年(1945)に新潟市寺尾に開園、チューリップ園には多くの人が訪れた。
 昭和56年(1981)閉園。
・新潟遊園(旧巻町越前浜) 
 新潟遊園(新潟市寺尾)の閉園に伴い、場所を移し新しく昭和57年(1982)開園。
 平成6年(1994)10月30日閉園。
・新潟寺尾中央公園新潟市寺尾)
 昭和56年(1981)閉園した新潟遊園を新潟市が改修し、昭和60年(1985)
 開園した。
 昔、お猿の電車は走っていた広場が花壇に整備され、今は赤・ピンク・黄色のチューリップ
 の花が咲き、訪れる人を楽しませる。
チューリップ畑からは、「さいたさいた チューリップの花が 並んだ並んだ ・・・」
の歌が聞こえてくるような春の一日。
「チューリップ」の歌は、昭和5年(1930)に東京世田谷の近藤宮子さんが作詞した。
里の春は、「さくらさくら・・・」から「さいたさいたチューリップの花が並んだ並んだ・・・」
へと移る。
チューリップ畑を歩く (イラストを模写)