山のフジと里のフジ棚

kanazu362007-05-23

山中に映える紫のフジ花は、新緑の中に彩を添える。
里の藤棚では、紫や白のフジ花が多くの観光客を楽しませる。
フジの大量繁殖により「国道402号線沿いの防災林の松が
SOS」・「里山に異変・大敵のフジ杉林侵食」と新聞に。
小林益夫さんは、庭師の歳時記の中で「里山に異変・大敵のフジ杉林侵食」と題し、
「本当なら杉林にあってはならないフジが、あちらにもこちらにも。
フジは、自分の力で幹を真っ直ぐに立ち上げることができない。
花芽を作って子孫を残すには、ほかの木に絡みつき、日のあたる場所に出て太陽の光を
浴びてフジは生きていく。
そのフジが杉に絡みつき、杉林の上へとツルを伸ばす。
絡んだツルは年々太くなり、ちょうど大蛇が獲物を絞め殺すように、
杉の木を絞め殺してしまう。
杉は枯れ朽ち果て、倒れ、杉とともに、絞め殺したフジも倒れてしまう」と。
新潟県は21日、新潟市西部の国道402号線沿いの砂防林の松林が、
フジの大量繁殖により枯れている現状を把握しょうと現地視察した。
国道402号線は、角田山に登るとき通る。
松枯れ被害の原因は、松食い虫ばかりと思っていたが、フジツルも松を枯らす原因の
一つとは知らなかった。
・里のフジ棚のフジ
 里のフジ棚のフジは幸せだ。
 人がフジ棚を作ってくれる。
 フジは、棚木に沿い横に大きく伸び、見学に訪れる人々を楽しませる。
 ・足利フラワーパークのフジ・燕八王寺の白フジ・新潟沢海伊藤家のフジ
 ・新潟白山公園のフジ
 等など。
・フジのツル切りボランティア
 1月角田山中で「角田山自然まもり人」の会員一人が、ボランティアでフジのツル切りをする
 人と出会った。
 「春先若葉の出る前は、フジツルも見やすく作業も簡単だ」と。
糸魚川早川地区の藤まつり
 糸魚川新町など早川地区の藤まつりは、珍しい。
 棚木で育てたフジではなく、鉢植えのフジを楽しむ。
 各家庭が、丹精こめて育てた鉢植えのフジを通りに面した玄関先に飾る。
 約1キロの沿道に約120もの鉢が並びフジの並木道ができる。
 30年以上も続く地域恒例の行事、糸魚川勤務中に見学した。
山のフジと里のフジ棚のフジ。
同じフジでありながら天と地の差が。
山フジは野山を荒らすと騒がれ厄介物に。
里のフジ棚のフジは、人々の心を癒し楽しませると歓迎される。
厄介物のフジか、歓迎されるフジか・・・
あのフジツルは (写真を模写)