薫風を受け大空に大凧が舞う
五泉市村松、村松藩は堀家3万石の城下町である。
5月26・27日、城下町村松は、「端午の節句まつり」が
開催された。
新聞によれば、「端午の節句まつり」は、4年前の2003年に復活したと。
城下町独特の勇壮な武者絵などが描かれた幟(のぼり)旗が、商店街にはためく。
今年は、約70本の幟旗が城下町村松の往時を偲ばせた。
先日友人から三条の銘菓「六角凧サブレー」が届いた。
鯉のぼりの季節が終わり、もう凧の季節の6月が来た。
6月、新潟県下は大凧合戦の季節である。
・日本六角巻凧発祥地の三条凧合戦(6月2・3日)
・今町・中之島大凧合戦(6月2から4日)
・白根大凧合戦(6月7から11日)
と続く。
・三条凧合戦
三条凧合戦は地元では「いかがっせん」と呼ぶ。
江戸時代の初めの1649年(慶安2)、村上藩の陣屋が三条にあったころ、
武士の子たちが凧を揚げているのを見て鍛冶屋の子供たちも揚げたのが始まり。
この武士と町人の子供たちの「凧の争い」が、大人たちの争いに変わり、次第に凧も大きく
なって町内ごとに凧組みを作って争うようになった。
350年以上の歴史を持つ越後名物六角凧合戦は、三条競馬跡地で始まった。
今年は、新たに三条市に合併した旧下田村から下田郷龍嵐(りゅうらん)会が
特別参加する。
今年の参加は、東京都の参加も含めて20組が戦う。
・今町・中之島大凧合戦
350年以上の歴史を誇る見附市今町と長岡市中之島の大凧が、刈谷田を挟み
大空で絡み合い引き落とす。
今年は、11の凧組が「百枚張り」と呼ばれる六角凧(縦約4.3m、横約3.2m)
160枚が、大空で空中戦を繰り広げる。
・白根大凧合戦
白根大凧合戦は、中ノ口川を挟み白根と味方の大凧が戦う。
上空で絡めた凧を中ノ口川に引き落とし引き合って相手の綱を切り勝負を決める。
勝敗の分かれ目は引き合う本綱の強さ、綱の強さが勝負を左右する。
今年は、五郎・謙信・鯛町・北若の各組が本綱を新調した。
本綱を新調した五郎組の高橋昌幸会長は「新しい綱で優勝を狙いたい」と、
白山神社(新潟市)で新綱のおはらいを行い、必勝を祈願した。
越後の初夏の風物詩「大凧合戦」が始まった。
薫風を受け大空に大凧が舞う。
大空に大凧が舞う (イラストを模写)