白根大凧合戦とミニ凧作り

kanazu362007-08-05

白根大凧合戦は、白根に勤務した1997年(平成9)
6月5日(木)に見物した。
懐かしい白根大凧合戦の様子が、8月4日NHKテレビ
新日本紀行ふたたび「『たこ合戦にかける』新潟県
白根地方」で放送された。
白根大凧合戦は、越後平野を流れる大河、信濃川の支流、中の口川(川幅
約80m)の両岸から畳24畳の大凧を揚げ、空中で綱を絡ませ川に落とし、
相手の凧綱が切れるまで引き合う大凧合戦。
凧合戦の由来は、江戸時代の中頃、新発田藩白根町の凧が対岸の村上藩
味方村に落ち、家や農作物を荒らした。
これに怒った味方村の人が対抗して凧を揚げ白根側にたたきつけたことから
凧合戦が始まったと伝えられている。
今年の凧合戦は、6月7日(木)から11日(月)までの5日間行われた。
大凧は、東軍(白根側)6組、西軍(味方側)7組の計13組。
勝負は、相手の綱を切ると勝ちで1勝、引き分けは0.5勝。
昨年は、東軍の桜蝶組が53年ぶりに48連勝と負け知らずの西軍謙信組の
綱を切り優勝した。
テレビでは、打倒桜蝶組を掲げ謙信組の新しい綱をよる山際昭雄、方や
昨年新しい綱をよって桜蝶組に優勝をもたらした永井博文、昨年の綱で2連覇を目指す。
2人の綱師のよった凧綱が、大空で対決する。
凧綱の強さが大凧合戦の勝負を左右する。
4日目まで謙信組にリードされていた桜蝶組が、最終日の連勝で最終戦
残してトップに。
終戦で謙信組が、勝つか引き分けならば、謙信組が逆転優勝する。
トラブルが発生。
絡んだ凧綱に別の凧綱が絡む。
絡んだ綱もほどけようやく競技再開。
綱を引いたとたん謙信組の凧綱が切れ逆転優勝は夢と消え、桜蝶組の2連覇が
決まった。
成績は、桜蝶組12戦 勝数6.75、謙信組12戦 勝数6.50。
1974年(昭和49)の新日本紀行では「凧合戦のころ」として、まだ農村風景の
残る白根地方が放送された。
はさ木の残る田圃道で凧揚げする子どもたち。
あれから33年町も大きく変わり、凧の店として繁盛していた「凧助商店」も
4年前に店を閉じ、凧合戦のときだけ店を開け凧職人渡辺虎之助さんが作った凧を売る。
渡辺虎之助も9年前に亡くなった。
凧助商店では、残った凧がなくなれば店を完全に閉じると。
・ミニ凧作りに挑戦
 先日(6月23日)孫と白根市(現新潟市)の「しろね大凧と歴史の館」を訪れた。
 土曜日で子どもは無料。
 館内に入ると、天井に畳24畳の大凧が飾られている。
 日本国内はもちろん世界の凧も沢山展示されている。
 2階には「ミニ凧作り」コーナーがあり凧作りの体験ができる。
 紙・竹骨・糸・足などが入ったセットが200円で売られている。
 孫は、鯛町のセットを買いミニ凧作りに挑戦した。
 指導員が親切に作り方を指導する。
 ・長い竹骨はここ ・のりはあまり多くつけないように
 ・足はここに貼る ・糸は中心よりやや上に付ける
 などと。
ミニ凧作りができた。
できた凧は、隣の空洞実験室に入り凧を揚げる。
最初はなかなかうまく凧は揚がらない。
何回も揚げているとコツを覚える。
うまく凧が揚がった。
弟の土産に売店で「五郎組」のセットを買った。
家に帰り今度は、弟にミニ凧作りを教えるのだと。
小学校のグランドで元気に凧揚げする孫兄弟の姿を想像しながら帰路についた。
凧揚げ (イラストを模写)