大相撲師匠と親方衆と弟子の育成

kanazu362007-08-18

大相撲の横綱朝青龍が、腰や左ひじの
怪我を理由に夏巡業への休場届けを出した。
騒動は、その後の横綱の行動で起きた。
怪我休場届出を出しながら故郷モンゴルで
サッカーに興じる姿が、テレビ放映されからだ。
横綱推挙の条件のは成績以上に「品格・力量とも抜群」であることが揚げられている。
怪我休場中のこの行為に日本相撲協会は、横綱朝青龍に「2場所出場停止と減俸謹慎」
等という厳しい処分をした。
この処分をめぐり、師匠と弟子の育成のあり方について大きな波紋が広がっている。
師匠と親方衆と弟子(力士)の関係をインターネットで調べた。
・相撲部屋
 相撲部屋は現在53ある。
 一門別に見ると、出羽海一門が12、二所ノ関一門が15、時津風一門が9、
 高砂一門が6、立浪一門が10、無所属が1。
 年寄(親方)は107。
 102家・一代年寄2(北の湖貴乃花)・現役名年寄2(武蔵丸栃東
 準年寄1(元春ノ山)。
 部屋持ち親方(師匠)は53人。
・力士総数
 名古屋場所の番付に載った力士総数は、幕内42・十両28・幕下120・
 三段目200・序二段260・序の口84の計734人。
 横綱は、高砂部屋朝青龍宮城野部屋白鵬大関は、友綱部屋魁皇
 九重部屋千代大海佐渡ケ嶽部屋の琴欧洲琴光喜名古屋場所後に昇進)。
・師匠と親方衆と弟子の育成
 師匠と親方衆の大きな任務は、新弟子のスカウトと弟子(力士)を横綱大関等の
 関取に育てることだ。
 大相撲人気の低迷と少子化の影響で新弟子希望者が年々減少している。
 名古屋場所ではついに新弟子の希望者がゼロだった。
 ここ数年入門者なしの部屋もかなりある。
 新弟子が集まらず、三段目や序二段に30歳を越す力士がゴロゴロいる。
 部屋別の力士数を見ると、武蔵野川と北の湖部屋が26。春日野と八角部屋
 24。鳴門部屋が23。
 力士数が10人未満の部屋は、鏡山部屋が3。芝田山部屋が5。二所ノ関
 荒汐と玉ノ井部屋が6。貴乃花と峰崎部屋が7。田子ノ浦と尾上と湊部屋が8。
 井筒と荒磯部屋が9。
 尾上部屋井筒部屋は、力士数は少ないが既に関取を育てている。
 米国ハワイ出身力士の高見山関は、東関部屋を興した。
 東関親方は63歳、まもなく定年を迎えるが関取を育てた。
 現在部屋の力士数は18人、関取は3人いる。
 人気力士の高見盛は、東関部屋だ。
名古屋場所前に力士にトラブルが発生した。
時津風部屋序ノ口時太山が練習後に急死、東関部屋の高見藤は金銭問題で引退。
横綱朝青龍の「2場所出場停止と減俸謹慎」騒動で、師匠と弟子の育成問題が大きく
クローズアップされている。
そんな中で、師匠として弟子の育成ですばらしい実績を残した、元横綱琴桜
先代佐渡ケ嶽親方が14日亡くなった。
横綱琴桜は、1974年に引退後佐渡ケ嶽部屋を継承した。
親方時代に琴風・琴欧洲琴光喜の三大関等22人の関取を育てた。
部屋の関取は、6回優勝した(琴風2回・琴富士1回・琴錦2回・琴光喜1回)。
部屋持ち師匠と部屋支える親方衆は、厳しい姿勢で弟子を養成する義務がある。
ただ強いだけでは世間に受け入れられない。
世界の大相撲となった現在、親方も力士も初心に帰り大相撲精神を忘れずに相撲道に
一層精進して欲しい。
9月場所は、新大関琴光喜の誕生と横綱朝青龍の出場停止の明と暗が交差する。
ファンが注目する9月場所は、8月27日が新番付発表、9月9日が初日。
ファンの厳しい目は、相撲人気にどう影響するか。

新弟子検査 (写真を模写)