お盆の思い出キュウリの馬とナスの牛

kanazu362007-08-22

19日、畑の初収穫のキュウリを仏壇に供え
先祖の供養をした。
故郷高田では、お盆にキュウリの馬と
ナスの牛を作りお供えする風習がある。
お盆は、8月13日から16日までの4日間。
13日の夕方に迎え火を焚き、ご先祖の霊を迎えまる。
16日の夕方に送り火を焚き、ご先祖さまにお帰りいただく。
我が家は浄土宗。
父からご先祖さまが、お盆の時に乗る乗り物は、キュウリの馬とナスの牛で
あると教えられた。
これは、ご先祖さまが馬に乗って早くこの世に来てもらい、牛に乗ってゆっくり
あの世に行くようにとの願いが込められたものといわれている。
キュウリを仏壇に供え、懐かしい記憶が甦った。
子どものころ父と一緒にキュウリの馬やナスの牛を作った思い出が。
お盆になると父と精霊棚を作った。
仏壇の前にテーブルを置き、左右に笹竹とホオズキを飾る。
テーブルの上にまこもを敷き、その上にキュウリの馬とナスの牛、そして果物等を
お供えする。
果物は、トウモロコシ・桃・スイカ・マクワ等だったと記憶している。
キュウリとナスに割り箸を刺し、馬と牛を作った。 
お盆は16日に終わったが、19日に、初収穫したキュウリと佐潟でもらった
ハスのつぼみとハスの実とハスの葉を仏壇に飾り、今年は先祖の供養を二度行った。
田舎では、今もキュウリの馬やナスの牛を作る風習は残っているだろうか。
平成も19年、昭和もだんだん遠くなる。
親から子へ子から孫へとキュウリの馬やナスの牛が、伝えられることもなく知ない
子が多い。
その意味も分からない人が多くなってきた。
来年のお盆は、孫と一緒にキュウリの馬やナスの牛を作り、その意味を教え
ご先祖さまを供養したい。
キュウリもナスも割り箸もたくさんあるのだから・・・

キュウリの馬は (イラストを模写)