箸のあれこれ

kanazu362007-10-11

NHK連続テレビ小説ちりとてちん」が始まった。
主人公和田喜代美は、若狭小浜塗箸職人の子で
大阪に出て笑いの世界に生きる落語家になるドラマだ。
10月8日のNHKテレビ「ひるどき一番」で若狭小浜の
塗箸工場を紹介していた。
若狭小浜は、日本の塗箸の約80%を生産する日本一の塗箸産地である。
その種類は、2000種もあるという。
箸のあれこれを新聞から拾った。
・入試に「はしの使い方」を導入
 長崎県佐世保市佐世保女子高では、今年の入試で
 「はしの使い方」を導入した。
 約10分間で、はしの持ち方や運び方が正しくできているかどうか
 などを見る。
 おはじき・小さなサイコロ・インゲン豆・ビー玉・大豆・小豆の6種類を
 断面が6角形した特注のはしでつまんで別皿に移しもの。
・はしづかい王決定戦
 新潟県上越市では、上越市の大豆に関心を持ってもらおうと、豆を使った
 イベント「目指せ!はしづかい王決定戦」が、今年初めて開催された。
 1分間で大豆をはしで多くつかんだ人が勝ち。
 大会には、幼児からお年寄りまで約50人が参加、47個をつかんだ
 57歳の主婦が優勝、初代はしづかい王となった。
・ところてんを1本はしで食べる
 暑い夏も終わり。
 夏の風物詩、日本の伝統的な「涼味ところてん」の季節も終わりだ。
 ところてん、はし一膳ではなくはし一本で食べるところがある。
 はし一本で食べるところは、新潟と岐阜と愛知ぐらいと。
 一本節には、
 ・二本でつかむと切れやすい、長い食べ物は、途中で切れると縁起が悪いから
 ・各地で湧き水を見つけたとされる弘法大師一本杖にあやかったから
 ・良寛さまがはしの節約を勧めたから
 等など。
・マイはし
 外食の際に自分専用のはしを利用する「マイはし」が、マイグッズブームに乗り
 人気商品に。
 「マイはし」を持参すると特典がある飲食店も増えている。
・割りばしを燃料に再利用
 農水省は、外食産業で大量に廃棄される使用済みの割りばし固形燃料などに
 再利用する事業を支援する。
 農水省の試算では、割りばしの国内使用量は年間約9万トン、一人当たり約
 200膳。
 割りばしを大量に使う外食産業の大半は、そのまま廃棄している。
 おかくず・廃材・古紙などを熱と圧力によって円筒状に加工した固形燃料
 「木質ペレット」の素材として、使用済みの割りばしを再利用する。
弥彦村では箸炭を作る
 弥彦村の旅館組合では、旅館から出る使用済み割り箸から木炭を作り再利用している。
 効能は、
 ・インテリアに
  アンモニアや塵などの空気中の不純物を吸収し、マイナスイオンを放出し綺麗な
  空気にします。
 ・花壇に
  土壌の透水性、保肥性、肥効性の改良、土壌微生物相の活性化などの効果があります。
 ・お風呂に
  木炭に含まれるミネラルやアルカリ成分の天然成分がお湯に溶け出し、優しい
  お風呂に変わります。
・はしの故事・ことわざ・慣習句には、
 ・箸が転んでも可笑(おか)しい年頃 ・箸が進む(食が進む)
 ・箸が端 ・箸にも棒にも掛からない ・箸より重いものを持たない
 等など。
インターネットで「嫌(きら)い箸」(はしの使い方タブー)を調べた。 
 ・移り箸・こじ箸・迷い箸・堀り箸・採り箸・空箸・受け箸・刺し箸
 ・涙箸・すかし箸・ねぶり箸・二人箸・箸渡し・立て箸(仏箸・枕御飯)
 ・指し箸・洗い箸・もぎ箸・くわえ箸・拝み箸
 等など。
子どものころ、母に「はしの持ち方」と「はしのマナー」を厳しくしつけられた。
はしで「移り箸」や「刺し箸」や「堀り箸」等で叱られた懐かしい思い出がある。
9月17日、弥彦村の「弥彦ウオークラリー」に参加した。
記念品は「箸炭」だった。
たかが箸、されど箸。

箸づかい競争 (イラストを模写)