芸術の秋美の世界を求めて

kanazu362007-10-12

秋10月。
10日には、白鳥が瓢湖阿賀野市)に
約4000キロ離れたシベリアから飛来した。
同じ日2008年用年賀はがきが、郵政事業会社
新潟支店などに到着した。
秋は芸術から。
美術展が街のあちこちで開催されている。
美術展開催の案内状が2通届いた。 
1通は、趣味仲間の一人からのものでフュージョン・クラブの人たちの
「19年度作品展」開催の案内だった。
芸術の秋美を求めて、10月1日は弥彦を10月11日は古町界隈を散策した。
・第4回弥彦野外アート展(弥彦村
 美が野外の自然に調和する。
 県内作家18人の彫刻・書・工芸など18点が、弥彦総合文化会館の階段や広場や
 公園に。
 ・見学者を階段上り口で出迎えるのが佐藤和行氏の「On Bashira 」(山桜)。
  「私は米山山麓から切り出されたこの山桜に偶然出逢った時、彼(大樹)の呟きを
  耳にした。“俺をおこしてくれ!”」と。
 ・階段を川に変身させているのが、荻野弘一氏の「内なる川」(河原石・花崗岩)。
  山に雨が降り、山から流れ出た雨水が小川となり、無数の小川が集まり大河を
  なし海へと注ぐ。
  刻み込まれた石が、川の流れのように石段を下へ下へと流れて行く。
 ・弥彦総合文化会館の屋上から懸垂幕垂れ下がる。
  田中藍堂氏の「弥彦中学校校歌」(布)。
  校歌に歌われている「み山の肌」を目の前に対峙し、中学校在校生をはじめ、
  卒業生がこの作品と出会うことにより、豊かな弥彦・雄大な自然を再認識する
  ことの一助になれば・・・
 等など。
日本画三代展(新潟市大和新潟店)
 旧与板町出身の大矢一族による「日本画三代展」が開催されている。
 ・大矢黄鶴氏
  旧与板町出身(昭和41年死去)で、日本美術院を中心に院友として活躍。
 ・大矢紀氏
  黄鶴氏の長男として昭和11年生まれる。日本美術院で活躍。
 ・大矢十四彦氏
  黄鶴氏の三男として昭和15年生まれる。日本美術院で活躍。
 ・大矢高弓氏
  紀氏の三男として昭和44年生まれる。日展で活躍。
 ・大矢夏目氏
  紀氏の四男として昭和46年生まれる。日本美術院院友として活躍。
 ・大矢真嗣氏
  十四彦氏の長男として昭和47年生まれる。日展で活躍。
 ・渡辺真木彦氏
  黄鶴氏長女八千代の二男(黄鶴の孫)として昭和47年生まれる。
  無所属として活躍。
 黄鶴の「麦秋」、紀の「赤冨士」、十四彦の「那智」、高弓の「朱い運河」、
 夏目の「聖獣」、真嗣の「水鏡」、真木彦の「夏の日」・・・
 等など日本画三代大矢一族7人の作品約100点が会場を凌駕する。
 観る人を美の世界へ日本画の世界へと誘う。
 大矢高弓さんがデザインした平成20年用年賀葉書と50円年賀郵便切手・寄付金付き
 年賀郵便切手が会場のショーウインドケースに飾られていた。
 記念に大矢紀氏・大矢十四彦氏署名入りの日本画3代展の画集を購入した。
フュージョン・クラブ「19年度作品展」(新潟市古町 浅川園ギャラリー)
 友人の所属するクラブの名称は、インターネットを利用するパソコン通信サークルで
 「フュージョン・クラブ」という。
 クラブ会員小林恭子・高橋末二・宮林博子・山家文子など18名の「写真」「書」「俳句」
 「押し花」「パソコン水彩画」などの作品50点が、浅川園のギャラリーに飾られている。
 宮林博子さんの写真「元陽の棚田」は、中国で同じ場所から時間をかけて撮影した2枚。
 1枚は薄いブルーに輝く棚田(空の青が)、1枚は淡いピンクに輝く棚田(夕日の赤が)。
 淡いピンクの棚田の畔には農作業を終わった農夫の姿が。
 写真とは思えず「版画ですか」と会場にいた作者に尋ねた。
 「写真です。版画ではありません」と。 
 友人の作品は、水彩7を使いパソコンで描いた「秋刀魚」と「鬼灯」の水彩画が2点。
 会場で本人と会った。
 「自信はなかったが額の中に入れたら作品らしくなりました」と謙遜していた。
 秋刀魚も鬼灯も元陽の棚田もそして他の人の作品もすばらしい。
・第6回五期会写真展(新潟市西堀 新潟市民プラザー)
 新潟市芸術祭2007年参加事業として「色」をテーマに写真展が開催された。
 ご挨拶の中で「写真は光しか写せないのである。音も、匂いも、気温や湿度も
 写真には写らない。・・・」
 五期会写真クラブ韮澤重作・広川綾子・二丹田義則など13人のメンバーが、「色」を
 テーマにした写真が会場を飾る。
 写真で表現される物と色の微妙なバランスとインパクトが、写真を観る人の心を
 捉える。
・松本進一油絵展(新潟市三越新潟店)
 「美しい京都・大和を描く」松本進一(1937年東京生まれ・無所属)油絵展が
 開催されている。
 「斑鳩の里と法隆寺」「嵐山雪景色」「薬師寺夕照」「長谷寺の石段」等など。
新潟市の美術館・博物館展(新潟市美術館
 新潟市政令指定都市誕生を記念して14市町村の美術館・博物館など20館の
 名品135点が一堂に展示される。
 新潟市會津八一記念館(會津八一・獨往)・敦井美術館(小林古径・久里)
 新潟市美術館草間彌生・南瓜)・旧BSN新潟美術館(海老原喜之助・蝉)
 新潟市白根学習館(長井亮之・修道女)・巻菱湖記念館(巻菱湖・草書蘭亭序)
 等など。
芸術の秋、美を求めて新潟の町・街をめぐり歩き美の世界を堪能した。

友の絵を観る (イラストを模写)