街がアートの輝く西区ＤＥ（で）アート展を観る

新潟大学で芸術を学んでいる学生と大学院生、
そして地元住民（内野町）が、新潟市西区を舞台に
作品を展示する「西区ＤＥ（で）アート展」が、
１０月１３日から３会場で始まった。
４回目となる今回は、会場を内野町のほかに新潟寺尾中央公園と五十嵐浜を追加した。
ＪＲ内野駅前や新潟寺尾中央公園などのインフォメーションセンターに作品の
展示場所を示すマップがある。
マップにはスタンプノートがあり、番号欄に見学した作品のスタンプを押す。
マップによれば作品展示場所は５２箇所。
内野町が４０箇所、新潟寺尾中央公園が１０箇所　、五十嵐浜が２箇所。
・五十嵐浜（新規）
　季節は秋、浜にはサーフィンを楽しむ若者が。
　・ＮＯ８　サンドポール（平原和生）
　　海岸に広がるインスターション、五十嵐中学校の生徒たち一緒に作りました。
　　道路に向かって右側が五十嵐中学校の生徒たち作品、左側が平原さんの作品。
　　浜辺では制作者が、もっとポールの数を増やしたいと両手にバケツを持ち、海水を
　　くみ砂に海水をかけ作品作りに励んでいた姿が心に焼きつく。
　　「ありがとうございます。浜にまで見に来てくれた人は貴方が最初です」。
　・ＮＯ２６　怒髪天を衝く（古澤枝里）
　　彼はあなたの怒りを受け止めます。そしてかわりに怒髪天を衝いてくれます。
　　２体の顔と頭が。
　　頭の髪の毛の表現がユニークだ。
　　思わずデジカメのシャッターを切る。
・内野町
　・ＮＯ２４　はたらくくるま（渋谷翔・鈴木貴子・伊藤直子・諏佐祈良・水沼果奈）
　　棚にカッティングシートで装飾された車が飾られている。
　　カッティングシートで装飾された「はたらくくるま」が町を走っています。・・・
　・ＮＯ１６　ふるぎ西区ＤＥアート・・・コレクション（高橋ひかり・谷澤好美）
　　空事務所は、ふるぎを用いて作った服でのファッションションー会場に変身。
　　昔を思い出す懐かしい古着が、目の前に山のように並ぶ。
　・ＮＯ４９　Ｓｌｏｗ−Ｌｉｇｈｔ Ｆｉｌｍ（高橋悠・高橋香苗）
　　吉田稲荷神社の拝殿入り口に暗幕が張られ本殿の中は暗い。
　　暗闇の中にテーブルの上に置かれたピンホールカメラで撮影した写真が、下から
　　透過する光と、上から照らす光に幻想的な雰囲気を醸し出す。
　・ＮＯ１０　うちののあかり（高橋友香）
　　吉田稲荷神社鳥居から参道の石段を登り拝殿までの道の両側に内野の
　　人たちと一緒に作った灯籠が並ぶ。
　　灯籠の数はどれ位あるのだろうか。
　　見学していると制作者が「夜５時半から点灯します。夜も見て下さい」と。
　　午後７時半吉田稲荷神社を再び訪れた。
　　参道と境内だけが、灯籠の灯で暗闇の中に輝く。
　　昼間とは全く違う幻想の世界が広がる。
・新潟寺尾中央公園（新規）
　・ＮＯ１　巨大びゅんびゅんゴマ（土田雅子・高橋祐一・伊元志保・大崎まどか）
　　巨大びゅんびゅんゴマは、内野中学校と笠木小学校の生徒と一緒に作った。
　　直径１ｍもある大なコマが公園の広場に並ぶ。
　　コマは何個あるのだろうか。
　　二人でコマを持ち回転させ紐をねじる。
　　ねじり終わったら左右から強く引き合う。
　　紐を引くとコマは勢いよく回る。
　　子ども時代に戻り何度も挑戦した。
　・ＮＯ２　多面ミュージアム（小出美慧・松永清江・近佑木乃・野島亜也）
　　身近な素材の割り箸と段ボールを利用して、青山小学校・五十嵐中学校・
　　黒埼中学校の生徒と一緒に作った。
　　段ボールで作った大きな多面体が３個、割り箸で作った数多くの多面体が広場の中に。
　　割り箸の多面体は輪ゴムで結びボンドくっつけられている。
　　割り箸で作った多面体は、赤あり黄あり青あり緑あり紫ありとカラフルだ。
　・ＮＯ６　Ｃｈａｎｇｅ ｏｆ Ｖｉｅｗ　もしもこんな景色があったら
　　（岡田京子・中條郁子・藤田磨弥・本間茉莉花）
　　絵はアクリル板にアクリル絵の具を使い、笠木小学校と坂井東小学校と内野中学校の
　　生徒と一緒に作った。
　　木枠に６枚の絵が収められ、紙芝居のように入れ替えができる。
　　沢山の木枠が広場の台の上に並ぶ。
　　変身フイルムをレィヤーのように重ねるとすばらしい景色が目の前に表れる。　
１０月１３日、五十嵐浜から内野町そして寺尾中央公園と歩きアートの世界を楽しんだ。
広い新潟寺尾中央公園は、展示作品が遊び道具となり子どもたちがアートと楽しく
遊んでいる。
作品展示場所は５２箇所もあり、一日ではとても回りきれなかった。
それぞれの会場で制作者の大学生等と会話ができ楽しいアート展となった。
新潟大学で芸術を学んでいる学生と大学院生は、思い出の「西区ＤＥアート展」を胸に
卒業後は、教員や芸術家として夢の世界へと羽ばたき大変身する。

アート展で作品と遊ぶ　（イラストを模写）