2014年問題で揺れるほくほく線に乗る

kanazu362007-10-21

「来年の事を言えば鬼が笑う」ということわざがある。
「転ばぬ先の杖」ということわざもある。
「2014年問題」という言葉がある。
新潟県人で「2014年問題」という言葉を知っている人はどれ位いるだろうか。
2014年問題とは、
2014年に北陸新幹線が金沢まで延伸され開業する。
北陸新幹線の金沢開業で石川県や富山県や北陸方面の人たちは、北陸新幹線
利用する。
上越新幹線の利用客の減少問題」と「利用客の減少伴う上越新幹線の減便問題」が
懸念されるというのが「2014年問題」だ。
「2014年問題」は、新潟県上越新幹線の沿線自治体に経済面に大きな影響を与える。
現在、富山県や石川県の人たちが最も短時間で首都圏に行くコースは、北越急行
「特急はくたか」を利用し越後湯沢駅上越新幹線に乗りつぎ首都圏に行くコースだ。
越後湯沢駅での乗りつぎ標準時間は、
上越新幹線から「特急はくたか」へは、約8分
上越新幹線から「快速普通電車」へは、約6分
上越新幹線に乗りつぎ列車は、1日11往復運転される。
10月19日「2014年問題」で揺れる北越急行の「ほくほく線」に乗り旅をした。
北越急行は、1997年開業の第3セクター鉄道。
路線距離は、六日町駅南魚沼市)から犀潟駅上越市)までの59.5km
最高速度は、特急が160キロ・快速普通電車が110キロ。
上越新幹線乗りつぎ効果で黒字経営の優良企業である。
収益の9割以上が「特急はくたか」によるもので、普通列車の収益は1割にも満たない。
開業10周年を記念し、1日ほくほく線の乗り降りが自由な「記念乗車券ほくほくフリーパス」
が1000円で発売されていた。
9:52六日町駅発・魚沼丘陵・美佐島・しんざ・十日町駅・まつだい・ほくほく大島
虫川大杉うらがわら大池いこいの森・くびき・10:55犀潟駅
童謡「汽車」の田園風景をイメージに描き普通列車に乗った。
山の中を走るほくほく線は、トンネルばかりで田園風景はほとんど見られない。
トンネルの数を数えた。
魚沼丘陵駅美佐島駅の間が1で、美佐島駅はトンネルの中にある。
美佐島駅しんざ駅の間が1。しんざ駅十日町駅の間が1。
十日町駅とまつだい駅の間が5。
まつだい駅では、特急列車が通過するまで停車した。
列車の中から特急列車がトンネルを出る瞬間をデジカメに撮った。
まつだい駅ほくほく大島駅の間が1。
まつだい駅ほくほく大島駅の間のトンネルの中では、快速普通列車の行き違いのため
2分間停車した。
ほくほく大島虫川大杉駅の間が1。虫川大杉駅うらがわら駅の間が1。
うらがわら駅大池いこいの森駅の間が1。大池いこいの森駅とくびき駅の間が1。
トンネルのない区間は、六日町駅魚沼丘陵駅くびき駅犀潟駅の2区間
くびき駅を過ぎると間のなく北陸高速道の上を列車が横切って犀潟駅に着く。
トンネルばかりで田園風景はあまり見られなかったが、駅名の上に書かれた
ネームプレートのキャッチフレーズがユニークだった。
六日町駅は「温泉の里」と「白の文化の町」
魚沼丘陵駅は「コシヒカリの郷」
美佐島駅は「豊かなる緑の里」
しんざは「絹の里」と「織の里」
十日町駅は「雪まつり発祥の地」と「雪ときものの街」
まつだい駅は「雪・緑・湯の里」
ほくほく大島駅は「ふるさと体験の」と「雪割草とホタルの里」
虫川大杉駅は「悠久の年輪」
うらがわら駅は「紫陽花の薫る」
大池いこいの森駅は「森と湖の」と「自然と歴史の」
くびき駅は「あやめの里」と「コシヒカリとホタルの里」
犀潟駅はJRと共同のホームのためキャッチフレーズはない。
キャッチフレーズからは、それぞれの市や町や村の特色をイメージする。
六日町駅から犀潟駅までの63分の列車の旅は終わった。
2014年北陸新幹線が金沢まで開通する。
新潟県の山あいの過疎地を走るほくほく線は、2014年以降どうなるのだろうか。
越後の雪深い山あいの人たちの冬の交通機関はどうなるのか。
山あいの市や町や村は、更に過疎化が進むのか・・・

車窓から (イラストを模写)