地獄から竜の背に乗り天に昇った男

kanazu362007-11-02

プロ野球日本シリーズは、中日が日本ハム
4勝1敗で破り53年ぶり2回目の日本一に輝いた。
中日に「地獄から竜の背に乗り天に昇った男」がいる。
天に昇った男は、日本シリーズで最高殊勲選手を獲得した。
男とは、中日の背番号99中村紀洋選手(34)だ。
・地獄からの挑戦(自由選手から育成選手へ)
 中村選手は、1月17日オリックスとの契約更改決裂から自由選手となった。
 2月1日のキャンプインは、各球団から誘いの声もなく未知の世界からの挑戦、
 どん底からの自主トレーニングでスタート。
 中日落合博満監督に拾われ2月12日中日の入団テストを受けることとなり
 2月15日からの中日のキャンプに参加。
 キャンプで好成績を残し2月25日育成選手として入団が決まった。
 年俸400万円(昨年は2億円)、背番号205
・育成選手から支配下登録選手へ 
 育成選手として与えられたオープン戦でのチャンスを確実に生かし、9試合で
 打率1割5分4厘、2ホーマー、打点2の成績を残し、3月22日支配下登録
 選手契約を交わした。
 年俸600万円(昨年は2億円)、背番号99
 支配下登録選手となったことで開幕戦から公式戦に出場が可能となった。
・2007年リーグ成績
 130試合に出場、521打席・457打数・134安打(うち20ホーマー)・
 打率2割9分3厘。
 レギュラーシーズンの成績は、優勝が巨人・2位が中日・3位が阪神
クライマックスシリーズ
 ・第1ステージ
  中日が阪神に2連勝で第2ステージへ進出、セリーグの覇者巨人と対戦する。
 ・第2ステージ
  中日がセリーグの覇者巨人に3連勝で優勝し日本シリーズに進出、
  日本シリーズ日本ハムと戦う。
日本シリーズ
 地獄を見た中村選手が、レギュラーシーズンではウッズ選手に次ぐチーム
 第2位の20本のホームランを打ち79打点を挙げた。
 クライマックスシリーズでは、打率3割5分、三振8。
 ウッズ選手の後を打つ中村選手の活躍次第で53年ぶりの日本一も・・・
 10月27日からパリーグの覇者日本ハムと対戦、4勝1敗で53年ぶりの日本一
 に輝いた。
 ・第1戦(1:3で中日敗れる)
  日本ハムセギノール選手の3ランとダルビッシュ投手が13奪三振の好投で
  1:3と中日が初戦を落とした。
  中村選手は、4打数・1安打・2三振。
 ・第2戦(8:1で中日初勝利)
  中日の中田投手が8回を1失点に抑え、打戦も奮起し8:1と初勝利を挙げた。
  中村選手は、4回に貴重な2点タイムリー2塁打を打った。
  3打数・2安打(2二塁打)・1三振・打点2。
 ・第3戦(9:1で中日が2連勝)
  中日の朝倉投手は、初回に味方打線が爆発7点をプレゼントされた。
  大量援護を受け7回を1点に抑え連勝に貢献した。 
  中村選手は、1回に右中間を破る2塁打・2回にも2塁打・4回の3打席目も
  ヒットを打った。
  5打数・3安打(2二塁打)・1三振・打点1。
  シリーズ通算12打数・6安打・打率5割と好調。
 ・第4戦(4:2で中日が3連勝で日本一に大手)
  中日は、初回2点、同点に追い付かれた5回相手の暴投で勝ち越し7回には中村選手
  のセンター前ヒットで4点目を挙げた。
  9回は、抑えのエース岩瀬投手が初登板。
  二者連続三振、最後の打者をショートゴロに打ち捕りゲームセット。
  中村選手は、7回に貴重な追加点となるタイムリーヒットをセンター前に打った。
  3打数・1安打・1四球・打点1。
 ・第5戦(1:0で中日4連勝53年ぶりの日本一)
  第一戦で日本ハムダルビッシュ投手に抑えられた中日が、2回ウッズ選手の
  レフト前ヒット、中村選手のセンターオーバーの2塁打で無死三・二塁、平田選手
  がレイトに犠牲フライを打ち1点を先制、投げては山井投手が8回まで打者24人
  をパーフェクトに抑えた。
  9回は抑えのエース岩瀬投手が登板、三者凡退に抑え1:0で4連勝し、53年
  ぶり2回目の日本一に輝いた。
  山井・岩瀬2投手の継投で完全試合を達成した。
  中村選手は、2回に先制点のきっかけとなる2塁打を打った。
  3打数・1安打(二塁打)。
  5試合での通算成績は、18打数・8安打・打点4。
地獄(自主トレーニング)から竜の背に乗り天(日本一)に昇った男。
天に昇った男中村紀洋選手は、日本シリーズで最高殊勲選手(MVP)を獲得した。
インタビューで、
「ゼロからMVPですよ。本当にいろんなことがあった。止まらんわ。」
とあふれる涙をぬぐった。
今年の日本シリーズは、観る者に感激と勇気を与えた。

今日も打った (写真を模写)