黄金の里と滝谷慈光寺と石瀬種月寺

kanazu362007-11-21

先日の新聞に、強風が吹き寺の境内一面が、
イチョウの葉とギンナンで黄金色輝く
直江津市国府本願寺国府別院の写真が出ていた。
11月16日、旧村松町蛭野の「黄金の里」と
曹洞宗越後四大道場(旧村松の慈光寺・旧岩室の種月寺・村上市の耕雲寺・旧塩沢町の
雲洞庵)の旧村松町滝谷慈光寺と旧岩室村石瀬の種月寺の二寺を訪ねた。
・蛭野の黄金の里
 蛭野の風物詩ギンナン拾いも始まった。
 旧村松町蛭野地区は、ギンナンの産地で集落一帯がイチョウの葉で黄金色に
 包まれることから「黄金の里」呼ばれる。
 樹齢200年から600年のイチョウの木が約100本ある。
 葉が黄金に輝くこの季節、里は多くの人で賑わう。
 集落の終点には「黄金の里会館」がある。
 白山の山から流れる滝谷川沿いにイチョウの大木が。
 滝谷川の清流とイチョウの黄色とモミジの赤が黄金の里に映える。
・滝谷の慈光寺と杉並木
 ・慈光寺
  パンフレットには、
  開創の年代は不明、往古から真言か天台の有数の霊刹であったといわれる。 
  室町時代の初め、応永10年(1403)ころ、時の嶽城主・神戸太郎最重が傑堂能勝
  禅師(南北朝時代の武将楠木正成の直孫)を慕い、師を勧進して中興開山された。
  曹洞宗越後四大道場のひとつ。
  石段を登ると山門があり、山門には楠木正成公の家紋菊水が掲げられている。
  境内左側に坐禅堂があり入り口に「坐禅」40分、「写経」1時間の貼り紙がある。  
 ・慈光寺の杉並木
  「黄金の里会館」から滝谷川に架かる橋を渡って慈光寺へ。
  橋から山門までの約500mの参道両側は杉並木だ。
  樹齢300年から500年を越す幹回り6−7mの杉の大木137本が生い茂る。
・石瀬の種月寺
 山門入り口の掲示板には、
 「福知山種月寺は、道元の法流にあたる南英謙宗が、文安3年(1446)越後の
 守護上杉房朝の援助によって建立した。
 その後、この地の豪族小国氏の外護を受けて栄え、つねに多くの雲水たちが、修行に
 はげんでいた。
 現在の本堂は、元禄12年(1699)の改築でおよそ290年前の建物、山門は、
 安政4年(1857)の建築である。
 末寺も多く、西蒲原・佐渡・三島・三条・柏崎・山形県福島県にまでおよんでいる」
 岩室村教育委員会
 現在本堂(国重要文化財指定)は、修復中である。
 村では、HNK大河ドラマの中で越後の守護上杉房朝公と関係があることから
 「岩室温泉の歴史的由縁」を取り上げてほしいとNHKに働きかけ地域の活性化と誘客 
 につなげたいと。
喧騒の街中を離れ、一人静かに白山山麓の黄金の里と曹洞宗越後四大道場の二寺、滝谷
慈光寺と石瀬種月寺を訪ね往時を偲んだ。

ギンナン拾い(イラストを模写)