公民館活動地域を知る地域学が花盛り

kanazu362007-11-23

新潟市西地区公民館の地域学活動が花盛り。
・坂井輪公民館では「坂井輪を知る」
・西地区公民館では「うちの地域学」
・黒埼地区公民館では「黒埼地域学」
坂井輪公民館の「坂井輪を知る」は11月13日で終了した。
快晴の11月17日、西地区公民館主催の「うちの地域学・どんち池まで行って見よう」
に参加した。
参加者は、18人(男10 女6 子供2)。
コースは、
往路 西地区公民館―内野駅―学校山橋―末広橋―広通川―山づけ道―
西コミュニティセンター―新中浜交差点―中権寺旧道―どんち池
復路 どんち池―江向橋―潟端公園―静田神社―内野駅―西地区公民館
9時西地区公民館を出発
新川に架かる学校山橋を渡り、末広橋を渡り広通川右岸を進む。
広通川は、悪水を排水するために農民が掘った人工の川である。
山づけ道に出た。
昔の主要道路だった。
今は住宅地になっているが、昔は家もなく松林が続く砂丘地で狐も出たという。
第四銀行内野西支店に到着。
道を隔てて反対側は、昔は長潟といわれる沼地だった。
新中浜交差点を横断、中権寺旧道を進む。
季節はずれの桜と梅が農家の庭に咲く。
快晴の青空の中、遠くの飯豊連邦の山並みが初冠雪で真っ白に輝く。
新潟西霊園に到着。
集落の墓地を通り裏側の山道の竹やぶを進みどんち池へ。
竹やぶの先に池が見える。
どんち池だ。
湖面はすいれんに覆われ、コガモが泳ぐ。
人の気配に「バタバタ」とコガモが飛び立つ羽音が静寂を破る。
小山を登り新潟西霊園の墓地に到着、眼下にどんち池が。
・どんち池(内野の今昔第2号・尼池秘話 吉崎美佐武郎著から抜粋)
 県道新潟―寺泊線の中権寺バス停を下車弥彦方向に徒歩5分、道路左側の松林を
 約100m位入ると尼池(どんち池)と呼ばれる池がある。
 池の周辺には、老松が立ち並び、松の木立の緑が水面にうつり青々としている。
 澄み切った水面にすいれんが群生して、神秘的な雰囲気を漂わせている。
 昔から尼池(どんち池)の七不思議が語り継がれている。
 その一つは、この池の所に寺があったが、一夜にして寺が沈んで池になったこと。
 その二つは、おそろしい池の主がいて池に入ると呑みこまれるということ。
 その三つは、水論・境論の場であったということ。
 その四つは、古い金甕(かめ)が堀出されたこと。
 その五つは、どんな日照りが続いても、水位が変わらないということ。
 その六つは、幽霊が出たということ。
 その七つは、池山狐がいたということ。
どんち池の由来についてはいろいろと昔から言い伝えがある。
池の主は大亀だという。
ある日村の子どもたち数人で水浴びしていた。
その中の一人の姿が見えなくなった。
村人がいくら呼んでも返事がなかった。
「これは池の主の大亀が、呑みこんでしまったのだ」と。
このことがあってから、村人は誰一人水浴びする者がいなくなり、誰いうとなく
人を呑む池、呑池(どんちいけ)と呼ぶようになったという。
参加した地元内野町の笠巻謹太郎(67)さんは「どんち池は、昔は小学校の
遠足コースだった。子どものころは何回もどんち池に遊びに来た。
今は人も寄り付かず山は荒れ放題。周りに墓地があり一人ではとても来る気がしない」と。
新潟西霊園の高台から池の周りを見渡した。
池に通ずる広場の一角に集落の墓地がある。
もう一方の高台に新潟西霊園と新潟メモリアルパークの霊園がある。
他は、雑木林に囲まれ昼でも薄暗く不気味だ。
一人ではとても気味が悪く来れない場所だ。
復路は、畦道を歩きのどかな田園風景を見ながら江向橋へ。
畦道のはざ木にカラスウリが絡まり遠くから見ると大木のように見える。
新広通川と旧広通川が一番接近する場所に着いた。
川の水位は、新広通川のほうが旧広通川よりも1mは高い。
江向橋のたもとで記念写真を撮った。
午後2時過ぎ西地区公民館に到着、解散。
公民館活動地域を知る地域学が花盛り。
12月の講座は、バスで長岡を探訪する予定。

どんち池の由来は (イラストを模写)