現代用語事典と新聞

kanazu362007-12-02

今朝(12月2日)の新聞広告に、創刊60周年の
集大成「現代用語の基礎知識2008」本日発売。
国際情勢・政治・経済から文化・時代・流行まで、
注目の事象、流行現象の核心が読める。
現代用語の基礎知識・選「2007ユーキャン新語・流行語大賞」明日決定と。
現代用語の基礎知識」には思い出がある。
職場では、初級・中級・上級の昇任試験があった。
初級試験の社会常識問題は「次の用語の意味を簡記せ」と現代用語の単語が出題される。
受験用に現代用語事典を買ったのが昭和44年。
はてなから「週刊はてな11月22日号」がメールから届いた。
お知らせ蘭に「現代用語の基礎知識」掲載記念!プレゼントキャンペーン!」開始と。
現代用語事典は、政治・経済用語から俗語・流行語や話題を呼んだ言葉を収め毎年
11月に出版される。
現代用語の基礎知識が選ぶ「新語・流行語大賞」は、年末の風物詩となっていた。
今年は、現代用語事典の出版に異変が。
多くの人に愛用されていた現代用語事典が、インターネットの検索サイトの荒波に
飲み込まれ姿を消す。
「知恵蔵(朝日新聞社刊)」は、2007年版で休刊。
イミダス集英社刊)」は、用語事典から時事問題解説に大幅に衣替えし、時事問題に
絞った「イミダス特別版」を発行する。
現代用語の基礎知識自由国民社刊)」は、発行部数は落ち込んでいるが発行を
継続する。
現代用語の基礎知識」は1948年に創刊、「イミダス」は1986年、「知恵蔵」は
1989年に創刊された。
3社の発行部数の最盛期は1980年代後半。
イミダス」が113万8000部(1987年版)。
「知恵蔵」が95万部(1990年版)。
現代用語の基礎知識」が65万部(1987年版・1988年版)。
その後は、3社とも部数が減少し始め、2007年版では、「イミダス」が14万5000部、
「知恵蔵」が13万部、「現代用語の基礎知識」が12万部と大幅に落ち込んだ。
時代の荒波「無料で用語が検索できるインターネットのサイトの登場」が、容赦なく
現代用語事典界を襲い休刊や衣替えに追い込んだ。
そんな中自由国民社は、創刊60周年となる今年も従来どおり12月2日に
現代用語の基礎知識2008」を発売する。
2008年版には、ネット初の新語を中心とする“97語のはてなダイアリーキーワード”が
掲載されるという。 
文化庁が9月7日発表した国語世論調査によると、
・新聞についての質問では、
 「よく読む」「時々読む」と答えた人は79%。
 「あまり読まない」「全く読まない」と答えた人は21%。
 しかし、16歳から29歳の若い世代では、「全く読まない」が18%。
 と新聞離れの傾向が見られる。
 「読む」層を世代別で見ると、10代が51%と最も低く、40代以上はいずれも80%
 を超え、最も高い50代では88%。
 一方、「読まない」と答えたのは、30代が26%、40代以上は12−16%。
 10代は49%とほぼ半数に達し、20代も46%と高率で、両世代とも
 「全く読まない」という人が18%を占めた。
 地域別で最も「読む」と答えた人が多かったのは北陸の95%。
 逆に「読まない」が多かったのは四国の27%。
・新聞に使われている漢字を難しいかと思うかの質問では、
 「特に何とも思わない」が73%。
 一方で「難しく思う」との回答が21%。
 インターネットのニュースを「読む」と回答したのは全体で32%。
 世代別では30代が61%と最も多く、次いで57%と多かった20代は「新聞を読む」が
 54%で、唯一ネットが上まわる世代となった。
・漢字が思い浮かばないときはどうやって調べるかの質問では
 20代の79%・30代の63%が「携帯電話の漢字変換機能で調べる」と回答、
 若い世代では、携帯電話が一般の辞書や電子辞書に代わる主要な手段になっている。
 “携帯派”が最も多かったのは20代女性の86%で、最も少ない60代男性の7%。
 今や携帯電話は、単なる通信手段ではなく辞書として生活に浸透している。
 複数回答で聞いたところ、全体では一般辞書が61%と最多で、携帯電話が35%で2位、
 次いで「ワープロ・パソコンの漢字変換」が21%、「電子辞書」が19%の 順で、
 「調べない」も6%いた。
 年代別に見ると、携帯電話は10代から30代で63%−79%と圧倒的首位。 
 40代で携帯電話49%に対し一般辞書62%と首位が逆転し、60代では携帯電話
 8%、一般辞書70%と差が拡大している。
活字離れが叫ばれている。
「読んで覚えるか」「書いて覚えるか」人それぞれ。
携帯電話やパソコンの普及で「本を読む・文章を書く・辞書で調べる」の基本が
おろそかに・・・
昔は「読み」「書き」「調べる」が基本だった。
昔の「読み」「書き」「調べる」の基本を忘れずに。

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