もったいない運動・グリーンベルト運動・根と芽活動

kanazu362008-01-08

正月はいつまで。
三日正月・七日正月・二十正月という言葉がある。
七草も過ぎた。
今日8日は、ほとんどの学校が3学期の始業式。
どこの家庭でもお正月料理の残り物が・・・。
捨てるのか料理に再加工するのか。
捨てる「あぁもつたいない」と母の声が聞こえてくるようだ。
「もつたいない。食べものを粗末にすると目がつぶれる」と母に教えられた。
4日のテレビで、お正月残り物で絶品料理作りを放送していた。
原油価格の高騰で家庭でできる“節約”キャンペーンが新聞や週刊誌の紙面に。
新年2日の原油先物相場でついに100ドルを付けた。
原油価格100ドル時代の突入である。
新聞テレビで、地球温暖化問題と環境破壊問題が大きく取りざたされる。
国民の間からも「あぁもったいない」の声が聞こえる。
・もったいない運動
 2004年にノーベル平和賞を受賞した、ケニアの環境副大臣ワンガリ・マータイ
 さんが、「資源を効率的に利用しましょう」と「もつたいない」を世界に呼びかける。
 世界各国でもったいない運動が。
 辞書によれば「もったいない」とは、仏教用語の「物体(もったい)」を否定する語。
 もともと「不都合である」「かたじけない」などの意味に使われていたが、現在では
 一般的に「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」状態やそのような
 状態にしてしまう行為を戒める意味で使用される日本語の単語。
・売れ残りの弁当などを100%リサイクル
 コンビニ大手のセブンイレブンでは、これまで廃棄処分していた売れ残りの弁当などを
 飼料や肥料に100%リサイクルする。
・昼行灯をなくす会
 新潟県地球温暖化防止活動推進委員の新潟市西区の森田勇(75)さんは、「昼行灯を
 なくす会」を立ち上げ“昼間の街灯を消すことから環境への意識を高めてほしい”と
 呼びかけている。
・省エネ電球普及促進
 政府が温暖化対策の一環として、家庭やオフイスの照明で使われている白熱電球
 ついて電力消費が大きくエネルギー利用効率が悪いことから、国内での製造・販売を
 数年以内に中止する方針を打ち出した。 
・本年は「節約」がキーワードに
 原油価格の高騰で商品の値上げが続く。
 新聞テレビで、節約・節約と「節約」を呼びかける。
 消費者も節約に知恵を絞る。
 家の中から無駄の追放を・・・
・グリーンベルト運動とノーベル賞
 ケニアの環境活動家、ワンガリ・マータイ環境保護と住民の生活向上を目的に、
 1977年からはじめた運動。
 ケニアにおける森林破壊による砂漠化を防止するための植林に、貧困に苦しんでいる
 女性を動員した。最初は7本の木を植えることから始まったこの運動は、現在までに
 3000万本もの木を植えている。植林活動に貧困の女性を動員するなかで、彼女
 たちに資金や技術、教育、家族計画の知識を提供し、女性たちが何のために生きるのかを
 考えるきっかけを与えた。この運動はケニア国内にとどまらず、タンザニアウガンダなど
 約20か国にも広まっている。
 この運動により、マータイさんの2004年度ノーベル平和賞受賞を受賞した。
・根と芽活動
 地球のために自分は何ができるのか。
 この大きなテーマーを、身の回りから考えていこうという「ルーツ&シュー」(根と芽)
 活動が、世界の約100カ国でくり広げられている。
 提唱者は、英国動物行動学者でアフリカ・タンザニアでのチンパンジー研究で世界的に
 知られるジェン・グドール博士。
 その名前は、一本の木も種から始まることを表す。
 何をするかはその人の自由。
 タンザニアの16人から始まり、今では世界中に広がった。
 ・南アフリカではエイズの感染について教え
 ・西インド諸島では海岸を掃除し海辺の生物を守る
 ・日本では弁当の割りばしを集め製紙会社に渡す
 ・日本の羽鳥小学校(藤沢市)ではアフリカ・ザンビアの小学校に鉛筆を送る
 グドール博士は「小さな芽は弱々しいが、種にはものすごい生命力がある」と。
米国のゴア前副大統領は、昨年12月オスロでのノーベル平和賞授賞式で「この惑星は今、
熱を出している。もし自分の子どもに熱があったら医者に連れていくはず」と
深刻化する地球温暖化の防止に早期に取り込むよう演説した。
人類の豊かさと便利さの追求が地球を窮地に追い込めた。
地球温暖化問題や環境問題が「もったいない運動」や「グリーンベルト運動」や
「根と芽活動」に連動する。
地球の危機、地球の未来は。
人の手の中に地球の繁栄と滅亡が混在する。

捨てるの“もったいない” (イラストを模写)