辞典と漢字
今日は、2008年度大学入試センター試験。
新潟日報に毎週金曜日「おじさん図鑑」と
「おばさん事典」が連載される。
辞典といえば、広辞苑第六版が1月11日発売された。
広辞苑(岩波書店)の改訂は10年ぶりで、新たに1万語が加えられ
過去最高の24万語が収録されている。
昨年から今年にかけいろいろな辞書が発売された。
・新潮日本語漢字辞典(新潮社)
秋刀魚(サンマ)・秋桜(コスモス)・浴衣(ユカタ)あどの熟語は日本の風土で生まれ、
育った。
これらの熟語を解説する。
・句読点、記号、符号活用辞典(小学館)
「*」「々」{ }」「・・・」等の記号をよく見かける記号だが呼び方はあまり知られて
いない。
「*」はアステリスク、「々」は同の字典、「{ }」はブレス、「・・・」は三点リーダー。
辞典では200の記号の名称と意味、使い方を解説している。
小学館では記号類は、漢字・平仮名・片仮名・アルファベットに続く“5番目の文字”だと。
・すぐに役立つ日本語活用ブック(三省堂)
敬語や冠婚葬祭のマナー・手紙や電子メールの書き方・カタカナ語辞典など、日常に
即した使い方を教える。
・明鏡国語辞典(大修館書店)
明鏡国語辞典を刊行している大修館書店では、「『もっと明鏡』大賞」と銘打って、辞書
に載せたい言葉を募集した。
応募作品は約4万4000件。
「半瞬」:一瞬よりさらに短い時間 ・「うろわかる」:明確に分からないが何とか分かる
「貧格」:品位、品格が欠乏していること ・「土星本能」:輪をかけて話をおおげさに
したがること ・「ぺしゃむ」:ささいなことが理由で少し落ち込む。
などなど。
・現代用語の基礎知識(自由国民社)
2008年版が創刊60周年となる。
「賞味期間」などの短い流行語も含め時代を象徴する言葉を幅広く収録する。
用語解説辞典はインターネットに押され苦戦が続くが、12月2日の発売以来、前年の
二倍を超える売れ行きという。
・新たに常用漢字に仲間入り
常用漢字表とは法令や公用文書、新聞、放送など一般の社会生活で、現代の国語を
書き表す場合の漢字使用の目安。
1981年に1945字が制定され、文化審議会は2010年の新常用漢字表を目指して
いる。
このほかに常用漢字に含まれないが戸籍に記載できる人名用漢字983字がある。
新たに常用漢字となるのは「岡」「熊」「茨」「栃」「埼」「梨」「阜」「奈」「阪」「媛」「鹿」
の11字。
これとは別に「韓」「彦」についても個別に検討する。
「読める」「分かる」「書ける」という三要素が、常用漢字・準常用漢字共通の条件とする。
・新潟の潟とサンズイに写のガタ
新潟の「潟」は、潟と略字として使われる「サンズイに写」のガタの二字がある。
高校を終るまでは簡単な「サンズイに写」のガタを使っていた。
社会人になってからは「潟」を使っている。
新潟県では、「主要国首脳会議(サミット)労働相会議」を控え新潟のガタを「潟」に
徹底したいと呼びかけている。
・新潟県と辞書
新潟県といえば、県民性の粘り強さを発揮し大辞典を完成させた偉大な三人がいる。
・収録地名約4万の「大日本地名辞書」全8巻を著した吉田東吾(旧安田町・
1864−1918)
・「日本山地嶽志」を編さんした高頭仁兵衛(旧深沢村・1877−1958)。
・収録した漢字の親文字約5万、用語約52万という「大漢和辞典」全13巻を著した
諸橋轍次(旧下田村・1883−1982)。
活字離れが叫ばれる今、活字離れに歯止めをと文化人や言論人、経済や労働など各界が
「文字・活字文化推進機構」(会長福原義春)を設立した。
福原会長は「文字・活字文化無くして人類の進化は無く、活字文化の衰えは社会や
国家にとって損失。さまざまな活動を通じて、日本と世界に冠たる活字に親しむ国に
したい」と。
さぁ!辞書を買い、手元に辞書を置き、「本を読み」「辞書を引き」「文章を書こう」。
どの辞書を買おうか (イラストを模写)