西郷さんの大マント展と三芳悌吉絵本 原画展を見る

kanazu362008-01-30

子どものころの冬の防寒着といえばマントだった。
マントという懐かしい言葉を新聞で見つけた。
小雪が舞う大寒の21日信濃川やすらぎ堤を歩き
「世界一大きなマント・西郷さんのマント」展が
新潟市の県民会館で開催されると。
26日、西郷さんの大マント展と三芳悌吉絵本原画展を見た。
・「世界一大きなマント・西郷さんのマント」展
 会場に入ると、左側の壁に大きなマントが飾られている。
 大マントの右側に普通のマントも飾られており大マントと比較が出来る。
 左側の壁には「西郷さんのマント誕生まで」「大島紬のデザインは」「西郷家の家紋」
 の掲示がある。
 大マントは、鹿児島特産大島紬12反を使用した鉄色で丈約3.8m・すそ周り約7mで
 高さ5mの銅像に着せると肩からひざまでを覆う。
 ボタンは屋久杉ででき西郷家の家紋が彫り込まれている。
 2007年、西郷隆盛生誕180年・西郷銅像建立70年を記念、古希のお祝いに
 ボランティア約600人が約4カ月かけて完成させた。
 裏地に「敬天愛人○○○○」とボランティアの人たちの署名がある。
 会場の天上が低すぎマントのすそが床のござの上に広げられているのが残念。
 昨年12月、西郷さんの銅像にマントを着せようとしたが、銅像を管理する
 鹿児島市からマント着用の許可が出なかった。
 マントを作った鹿児島市の地元呉服店経営者らは、全国のNPO法人
 「きものを着る習慣をつくる協議会」に呼びかけ、マントを巡回して着用の許可を求める
 署名活動を開始した。
 西郷さんの大マント展は新潟を皮切りに全国30カ所で行なわれる予定。
 会場入り口に署名簿が置いてあった。
三芳悌吉絵本「ある池のものがたり」原画展
 新潟市美術館で絵本「ある池のものがたり」原画展が開催されている。
 会場に入ると、「三芳悌吉のプロフィール」と「ある池のものがたり」の書かれた掲示
 がある。
 ・三芳悌吉のプロフィール
  1910年(明治43)東京向島に生まれ・新潟育ち・2000年90歳で死去。
  新潟医科大学で解剖学を学ぶ傍ら絵を独習した。
  戦後行動美術協会の創立に加わり、第一回会員となる。
  絵本には、「もりのむしとのはらのむし」「ひきがえる」「みずのなかのちさいせかい」
  「アイウエ王とカキクケ公」「川とさかなたち」「おおさんしょううお」「こんちゅう」
  など多数。
  1954年には第2回「小学館児童文学賞」を受賞している。
  新潟に関わりのある出版物としては「ある池のものがたり」など。 
 ・ある池のものがたり
  この物語は、新潟市の西大畑町というところに、実際にあった池(異人池)が題材。
  絵本では、新潟カトリック教会脇にあった異人池の誕生から消滅までを描いている。
  絵本は、もともと荒地だった場所に池ができるところから始まる。
  そして教会が建ちそしていつの日か池が無くなる・・・。
  絵本は1986年福音館書店から出版されその後絶版となっていたが、2007年
  8月にNPO法人「堀割再生まちづくり新潟」が復刊した。
  会場には、絵本の原画約30点とデッサンなどが飾られている。
  テーブルの上に「ある池のものがたり」の絵本と昭和5年頃の「古町花柳界の地図」
  と「昭和24年新潟市芸娼妓場番付」が置かれている。
  芸娼妓番付の東大関は吉田屋の「みす」・西大関藍屋の「ちい」の名前が。
西郷さんの大きななマントに驚き、三芳悌吉の絵本の原画の美しさと生物のたくさんの
絵本を著しているのには驚いた。

西郷さんの大きなマントを見る (イラストを模写)