風呂敷と手拭い

kanazu362008-02-09

6日のNHKその時歴史が動いたは、
小説「鬼平犯科帳」で有名な火付盗賊改方
長谷川平蔵だった。
多くの人は泥棒と言えば唐草模様の風呂敷を背負い
手拭いでほおかぶりをした姿をイメージする。
NHKみんなの歌からそう快なメロデーが流れてきた。
「なんのそれしき ふろしきマン」である。
インターネットで4分45秒の歌の世界を楽しんだ。
作詩:いえろーばーど 歌:水木一郎 アニメーション:野村辰寿
ふろしきマン! ふろしきマン!
おさむらいの時代から 老いも若きも 包んだものさ
それがいつしか たんすの肥やし 時代の波には かなわないと思っていたけど 
立て!(立て!)誇りを持って いざ!(いざ!)ぼくの出番がきた ・・・
最後は 地球のために 明日のために ふろしきマン ふろしきマン! ふろしきマン! 
歌に合わせて踊るタコのような「ふろしきマン」のアニメーションが面白い。
環境問題への関心が高まり、紙袋やポリ袋などのごみを減らそうという人が増えて風呂敷や
手拭いが脚光を浴びる時代が来た。
・風呂敷
 “なんのそれしきふろしきマン”の歌ではないが、一枚の布で包み、結ぶ日本古来の
 「風呂敷」がファツション性と環境保護の面から見直され、たんすの肥やしから
 主役の座へ。
 風呂敷(ふろしき)は、物を包み持ち運んだり収納したりするための正方形に近い形の布。
 ふろしき研究会(京都市)では、「プレゼントを風呂敷に包んで渡せばひと味違う演出
 になり、包装紙のようにごみにもならず、もらった人が再び使える」と。
 あちこちで、風呂敷の包み方の講習会が開かれている。
 瓶包み(一本)・瓶包み(二本)・インスタントバック・手提げ袋・風呂敷トート・
 すいか包み・ブック包みなどなど。
 最近では、季節や服装に合わせたファツションものや結び目が美しく見える「両面染め」が
 人気だという。
 小池百合子環境大臣が大臣時代「風呂敷をスカーフとして使ったり、四隅を結んで
 手提げ袋にしています」話していた。
 外国人観光客は、風呂敷を「包む」目的ではなく「飾る」ために購入する。
 デパートでは、「テーブルセンター」や「スカーフ」として使ってみてはと提案している。
・手拭い
 手拭い(てぬぐい、江戸弁・博多弁では、てのごい)は、手を拭いたり洗顔、入浴時に
 体を洗ったりするための木綿の平織りの布である。
 サイズは、35センチ×90センチほとんど・100%綿でできている。
 最近は、タオルやハンカチの普及で生活の中での利用は減ってきた。
 現在のように様々な柄の入った手拭いが普及したのは江戸時代から。
 ・手拭いの伝統柄のいわれ
  ・豆絞り:豆粒がつながっていることから、子孫が途切れず子孫繁栄の願いが込め
        られている
  ・矢羽:破魔矢の魔除けや射ったら戻ってこないことから、縁起のいい模様とされ、
       結婚の際などに使われた
  ・かまわぬ:鎌と○(輪)と「ぬ」の文字。歌舞伎役者7代目市川団十郎が舞台衣装
         に用いて大ヒットした
  ・唐草:唐草は生命力が強くどこまでも伸びてゆくことから、長寿・延命・子孫繁栄の
       象徴としてお祝い事によく使われた
  ・麻の葉:麻がまっすぐに伸びることから、赤ちゃんがすくすくと成長するようにとの
        願いが込められ、おむつによく使われた
 ・かぶり方のいろいろ
  ・頬(ほお)かむり:頭や耳を隠すように頬にかけて包み、あごで結ぶ
  ・姉様かぶり:広げた手拭いの中央を額にあて、左右から後ろにまわし、端を折り
         返して頭上に
  ・喧嘩かぶり:額から後ろにむかって頭を包み、両端を後ろでキュッと海賊風に
 ・包む
  ワインや日本酒のビンを包む・ブックカバー・ティッシュケースカバー・弁当箱包み
  などと包み方もいろいろあり風呂敷に負けない
京都の「永楽屋・細辻伊兵衛商店」では、明治から昭和初期にかけてデザインされた
100種類以上の柄を復刻、写真家やイラストレーターらと共同で新しい手拭いも制作
している。
手拭いは、図柄も豊富で最近は壁に飾ったり暖簾にしたりと装飾品として利用され、
最後は雑巾に大変身。
なんのそれしきふろしきマンの歌ではないが、「地球のために」「明日のために」みんなで
ごみ減量に風呂敷と手拭いを見直しては。

商い (イラストを模写)