新潟の人は何を食べてきたか

kanazu362008-02-14

今日14日はバレンタインデー。
中国製ギョーザ中毒事件が日本中を騒がせている。
新潟県では、コシヒカリの表示をめぐり
県と県農協中央会が「コシヒカリBL」だ「コシヒカリ」だと
騒ぎ対立している。
4日、「第21回サラリーマン川柳コンクール」の入選100句が発表された。
食に関する面白い句があった。
「箸つけた オレを見てから 食べる妻」
食のイベントが開催されている。
・「安兵衛・最後の晩餐」料理の再現
 2月4日は忠臣蔵赤穂浪士切腹した日。
 浪士の堀部安兵衛新発田の出身であることから、「安兵衛・最後の晩餐」を
 再現した料理を楽しむ催しが新発田の料亭で開催され、約百人の人が元禄の味を
 楽しんだ様子がテレビで放映された。
 伊予松山藩(15万石・松平隠岐守定直)にお預けとなった安兵衛が食べた切腹前夜の
 お膳は、
 本膳:タイとサヨリのなます・タイラガイの先付け
 二の膳:丸杉箱(前菜)・トコブシの酒蒸し・汁・タイの焼き物・ホウボウなどの刺身・
       カモ
 締めのお菓子にはイモヨウカン
 食事を楽しんだ人たちは、口々に「おおごっつお」と。
・にいがた冬・食の陣
 9・10日の両日、新潟の冬の味覚を楽しむイベント「にいがた冬・食の陣」が、
 新潟市内の「古町」「万代シテイ」「JR新潟駅」「新潟ふるさと村」の4会場で
 開催され多くの人で賑わった。
 9日、メーン会場の古町を散策した。
 鍋料理やラーメンやハンバーグなどを売る約80店が出店、店先には長い行列が。
 あんこ鍋の店先には、大きなあんこうが吊るされていた。
・新潟の人は何を食べてきたか(講師 県立新潟女子短期大学名誉教授本間伸夫)
 9日、新潟市歴史博物館で開催された「新潟の人は何を食べてきたか」の講演を聴いた。
 定員80名に110名もの応募があつた。
 食文化と食習慣が成立するまでの過程が、プロジェクターを使って分かりやすく
 解説された。
 ・自然風土(気候と地勢)
  新潟は雪が解けて里山と平野を潤す
 ・食材の生産
  新潟平野では、米・大根・大豆などが生産され、海や川や潟からはいろいろな魚が
  捕れる
 ・料理と食事
  地産地消という言葉がある。
  地域で生産されたものを地域で消費する。
  里山で採れた野菜などと、海や川や潟から捕れた魚などを使った料理が作られ
  それが何時しか故郷料理へと
 ・食文化と食習慣
  作られた料理などが何時しか食文化と食習慣を築いた
  のっぺ・笹団子・三角ちまき・かきのもと・おけさ柿・かきもちなどなど
  最後は、昭和30年代の福島潟湖畔の農家の平日と特別の日(天王祭り・刈り上げ祝い・
  正月膳)の膳が紹介された。
  新潟の代表的な郷土料理の「のっぺ」も、お祝いのとき・葬儀のとき・法事のときと
  3種類もある。
  福島潟湖畔の農家の米の摂取量を例に、1930年代は、一日720グラム(約4合)、
  今は10分の1の70グラム。
  農家の人もいかに米を食べなくなったかが顕著に数字に表れる。
  ムギやサトウキビなどからバイオ燃料を生産する国が多くなり、世界の食糧事情は
  大きな転換期を迎えている。
教授は、今の日本の食料自給率は4割弱、これをもっと上げる必要があるとの警告に、
新潟の人は何を食べてきたかでなく、これからは何が食べられるかの時代がもう
そこまで来ていると感じたのは私だけか・・・
チョコ届くかな (イラストを模写)