自然界がつくりだす厳冬の天然の芸術

kanazu362008-02-29

暦の上では今日で冬も終わり。
明日からは「さくら さくら 弥生の空は・・・」と歌われる
春弥生3月。
日本列島に暴風が吹き荒れ各地で被害が発生した。
自然界がつくり出す厳冬の天然の芸術の話題を新聞から拾った。
諏訪湖の「御神渡り」(諏訪市諏訪湖
 御神渡り諏訪大社上社諏訪市)の男神が下社(下諏訪町)の女神のもとに通った
 道とされる。
 1月30日、湖面の氷の割れ目がせり上がる自然現象「御神渡り」が2年ぶりに確認
 され、2月2日拝観式が行なわれた観光客で賑わった。
猪苗代湖「しびき氷」(福島・猪苗代町
 福島県猪苗代町猪苗代湖で、厳冬期に強風によって波しぶきが岸辺の樹木などに
 かかり、凍ってできる「しびき氷」が出現した。
 天神浜付近では、寒波の影響で、堤防近くで高さ3メートルを超えるしびき氷も出現し、
 幻想的な世界が約150メートルにわたって広がっている。
蔵王樹氷(山形・蔵王
 山形蔵王が世界に誇る「蔵王樹氷」。
 アイスモンスターとも呼ばれ、蔵王連峰の類まれな気象条件が生み出す、雄大
 自然の芸術品。
 樹氷のライトアップは2月1日から3月2日まで。
 樹氷「アイスモンスター」は、暗闇の中、カクテル光線でライトアップされて鮮やかに
 浮かび上がる数々の樹氷は幻想的。
・駒ケ岳の巨大つらら(糸魚川市・駒ケ岳)
 1月下旬ころから駒ケ岳(1498m)の中腹に今年も巨大つららが出現した。
 沢から落ちる水が凍ってできるもので現在は約110数メートル。
 地元住民の話では、解けたり凍ったりをりを繰り返し120メートル位に成長するという。
・滝の水滴、着氷(上越市・名立小泊)
 2月24日、上越市名立小泊の海岸の国道沿いにある滝の絶壁が、寒波がつくり出す
 天然の芸術「着氷」に大変身した。
 小泊の滝の水滴、着氷は、日本海からの強風で滝の水しぶきが水煙となって舞い上がり、
 周りの草木にまとわりついた水滴が夜半の低温で凍りついたもの。
 着氷は、寒波がつくり出す天然の芸術。
 着氷は、空気中の水滴や水蒸気が障害物にぶっかって瞬間的に凍る現象。
 山形県蔵王など高い山では「樹氷」と呼ばれる。
・青山海岸風紋(新潟市・青山)
 新潟市青山海岸の砂浜に自然界の芸術が出現。
 冬の季節風が砂浜の大キャンバスにすばらしい風紋を描く。
 日本海の青い海と白波と砂浜の薄茶色の風紋のコントラストが大自然のキャンバスに
 彩を添える。
・番外:ウタシュベツ川橋梁(北海道上士幌町・糖平湖)
 全面凍結した北海道上士幌町の糖平湖。 
 夏から初冬にかけて水没することから「幻の橋」と呼ばれるウタシュベツ川橋梁が、
 真っ白な湖面から姿を現した。
 橋は旧国鉄士幌線のアーチ橋群の一つで、長さ130メートル。
 1930年代の後半に建設され、その後ダムが完成。
 幻の橋は、水位の変化で1月ころから姿を見せ始め、6月ころから沈み始めるという。
自然界がつくり出す厳冬の天然の芸術は、人間が創造する以上のすばらしい芸術を
生み出す。

厳冬の天然の芸術を観る (イラストを模写)