異動と名刺

kanazu362008-03-01

早朝から春雷がとどろく。
今日から3月、別れと門出の季節である。
学校では卒業式が。
職場でも多くの人が異動する。
親の異動に伴い子どもたちも転校して行く。
心温まる記事が新聞に。
新潟大学の書道科の鶴田一雄教授(55)は、卒業生約480人の卒業証書を「卒業を
祝う思いを込めて」学生一人一人の名前を肉筆で丁寧に書いている。
卒業式は3月24日。
名刺は「ビジネスマンの必需品」と特集記事が新聞に。
「名刺」懐かしい言葉だ。
退職して年金暮らしとなった今、「名刺」には縁がない。
名刺は、「名紙」ではないと。
昔、中国で竹や木を削って名前を書いたものを「刺」といったので「名刺」になったと。
ビジネスマンなどは、異動や昇進のつど名刺を新らしくする。
名刺専業大手の「東京名刺センター」の話によると、名刺のデザインは文字の書き方に
よって、横型と縦型に分かれる。
30年前までは縦型が主流だったが、最近は電子メールアドレス表示が普通となり、
読みやすい横書きが圧倒的。
同社で作成する名刺の95%は横書きだという。
同センターの推計によると、国内で1年間に使用される名刺は約72億枚。
最近は、パソコンと名刺作成ソフトの普及で誰でもが簡単に名刺を作れる時代。
画像やイラストを入れたオリジナル名刺も多く見かける。
名刺の素材は一般的には紙だが、金属やプラスチックなど変わった素材のものもある。
三菱マテリアは、2007年3月に純金製の名刺を発売した。
「栄転や昇進する人へのプレゼントや退職記念品などの需要が多い」と。
36年間の会社務めで13回異動した。
アルバムの最後のページに36年間の軌跡を記す名刺が15枚貼られている。
36年間で作成した名刺の数は15枚、いずれも縦型である。
振り出しの名刺が新潟で、上がりの名刺も新潟である。
アルバムを開き名刺を一枚一枚見ていると、むかし勤務した町の思い出などが名刺の
中から甦ってくる。

この名刺の時の思い出は (イラストを模写)