樹木・縄文古木と雑木と流木など

kanazu362008-03-14

昔から、「新潟は杉の木と男の子は育たない」という
ことばがある。
今日14日はホワイトデー。
新潟県内には一足早く天から暖かい春の風が贈られた。
13日、高気圧に覆われた雪国新潟は晴れて南よりの
暖かい風が吹き4月中旬から下旬並みの暖かさ。
県内は、軒並み今年一番の暖かさで気温は15度前後に。
上越市高田で17.8度・新潟市中央区で16.5・長岡で15.3度・佐渡市相川で
16.6度と平年より5度から9度も高かった。
春の到来とともに新潟市内もスギ花粉の本格的な飛散シーズンに突入。
12日、新潟競馬場では芝焼きが行なわれた。
全国の競馬場のうち、芝焼きが行なわれるのは唯一、洋芝が混じっていない野芝だけの
新潟競馬場だけ。
木の話題を新聞から拾った。
・無花粉スギの開発(富山県茨城県・石川県)
 富山県茨城県・石川県などでは「無花粉スギ」の開発に取り組んでいる。 
 ・富山県林業試験場は、1992年に富山市内の神社で偶然無花粉スギ原木を発見した
  先進地。
  春先になっても全く花粉を飛散しない無花粉スギを開発し、「はるよこい」と命名して
  品種登録の出願をしました。
 ・茨城県独立行政法人林木育種センター」(茨城県日立市十王町)は、
  新たに無花粉スギ1品種の開発に成功した。同センターではこれまでにも
  「爽春(そうしゅん)」を開発しており、無花粉スギとしては2例目の開発となる。
 ・石川県林業試験場は、県内から選抜した優良な形質を持つ「精英樹(せいえいじゅ)」の
  スギから、無花粉の遺伝子を備える品種を発見した。
  現在、富山県内で見つかった品種と交配させた苗木を生育しており、雄花が成熟する
  来年中に無花粉の効果を確認し、県産「無花粉スギ」が完成する見通しである。
  試験場は今後、挿し木による増産を進め、2014(平成26)年度の出荷を目指す。
・「緑の羽」募金
 坂井輪公民館の掲示板に「緑の羽」募金のポスターが。
 緑の羽募金は、日本をはじめ世界の森林(もり)に使うのです。
 ・春の新緑シーズン(4月1日から5月31日)
 ・秋の紅葉シーズン(9月1日から10月31日)
 の年2回。
 「緑の羽」が森林(もり)になってゆく。
・森林復元権
 貴重な生物が多くすむインドネシアスマトラ島の熱帯林の伐採を防ぎ、荒廃した
 森林の再生を進めようと、地元と英国の環境保護団体団体が今後100年間、10万
 ヘクタール余の土地を優先使用できる「森林復元権」をインドネシア政府から取得。
 森林再生事業に乗り出した。
・都市の雑木林を育成
 林野庁は、地球温暖化対策の一環として、都市の市街化区域にある雑木林を積極的に
 保全、育成し、「森林」として地域森林計画に積極的に組み入れるよう都道府県に求める
 方針を決めた。
 雑木林を手入れすることで少しでもガスの吸収源を増やすのが狙い。
・自然の再生を手本にした新発想の植樹法「生態学的混播(こんば)・混植法」
 混播・混植法とは、植栽地に直径3メートルほどの円内を耕した植栽場所を複数用意。
 現地で集めた種子から育てた小苗10数本をまばらに植える。
 大きな種子は直接まく。
 以後は手を掛けず自然の競争に任せ、その中の一本さえ大きく成長すれば、多様な
 種類の木のある林が再生する。
 この方法は、従来手法より生態系に配慮し、コストや手間も少なくてすむ利点がある。
・カワウ対策
 国の名勝・史跡に指定されている琵琶湖の竹生島でカワウによる「ふん害」で樹木が
 枯れたり、大量のアユが食べられたりと被害が広がっている。
 滋賀県長浜市では営巣や繁殖を阻止するため、島に遊歩道を設置し観光客を呼び込み
 人が島全体を歩き回ることで、カワウに警戒させ、巣をつくらせないようにする。
 鳥の害を防ぎ観光振興を図る作戦を決めた。
・縄文古木
 昨年7月16日の新潟中越沖地震出雲崎沖の海底から縄文古木が大量に出現。
 出雲崎漁協では約290トンを回収した。
 陸揚げされた縄文古木は希望者に無償で配布された。
 1回の配布が一人5個まで。
 3回参加した。
 わが家の狭い庭に縄文古木15個が庭石代わりに置かれ、庭は一風変わった風情に。
 海底から陸に場所を変えた古木は、環境の変化か一冬の風雪で少し削られ細くなった。
 これから何年、わが家の庭で風雪に耐え庭を彩ることか。
・伐採雑木
 ・信濃川
  国土交通省信濃川下流河川事務所では、河川敷の整備のため伐採した樹木を
  焼却処分の経費削減のため希望者に無料配布すると発表した。
  3月3日の申し込み受付を開始から4日間で約80件の希望があった。。
  希望者は利用方法を書くことになっている。
  無償配布する雑木は信濃川河川敷で伐採した「ニセアカシア」と「オニグルミ」。
  灯油の値上がりの影響か、希望者の9割がまきシトーブの燃料として利用すると
  回答ている。
 ・荒川
  羽越河川国道事務所荒川出張所では、増水時の流量確保のため荒川河川敷で
  伐採したヤナギやクルミなどの樹木を3月10日、希望者に無料配布した。
  伐採木は、まきストーブの燃料やキノコ栽培に使われる。
・流木
 会津若松市のアグリパワーでは、阿賀町(旧三川村)の東北電力揚川ダムのなどに
 流れ着く流木を利用し燃料ペレットやキノコ菌床や木質ペレットや堆肥に加工する。
 広葉樹のオガコはキノコ菌床に、針葉樹は木質ペレットに、草葉は堆肥に加工。
 流木や雑木で作った燃料ペレットをはじめて見たのは巻町福井の旧家佐藤家の
 囲炉裏だった。
 佐藤家では、燃料ペレットは薪代わりの燃料として使われていた。 
河川敷の伐採雑木や流木も立派な資源に変身。

伐採雑木の無料配布 (写真を模写)