新潟市も旧岩室村も天地人で地域おこし

kanazu362008-03-30

新潟県下の各地はNHK大河ドラマ天地人」ブームに沸く。
3月14日、「天地人」の撮影が、主人公直江兼続の生誕地
魚沼市で冬のシーンから始まった。
本格的な撮影は8月以降。
各市町村のアイディア合戦も始まっている。
新潟市も「天地人」ブームにあやかり、地域おこしに熱が入る。
新潟市が2008年度予算に「ふるさと新潟PR事業費」2000万円計上
 ・白根大凧合戦で直江兼続が大空に舞う(旧白根市
  白根大凧合戦の会場である中ノ口川は、直江兼続が1582年(天正10)から
  1597年(慶長2)にかけ燕市から新潟市西蒲区六分まで治水工事を行ったと
  伝えられ、しばらくは「直江川」と呼ばれていたという。
  この話に着目した新潟市は、白根凧合戦協会に協力を依頼した。
  大凧13組の一つ「謙信組」が快諾、6月新潟市白根で開かれる白根大凧合戦に
  NHK大河ドラマ天地人」の主人公直江兼続の二十四畳サイズの大凧が大空に舞う。
  図柄は、かぶとの前たて「愛」を掲げ、今にも刀を振りかざそうとする勇姿。
  横には「越後天地人のふるさと新潟市」の文字が。
  新潟市南区産業振興課では「新しい図柄の大凧が揚がるのは約300年の伝統の中でも
  初めてではないか」と。
・「天地人」ゆかりの地天神山城址(旧岩室村)
 旧岩室村の天神山城は、「天地人」の主人公直江兼続実弟大国実頼が最後の城主。
 天神山城は、石瀬と岩室温泉の境にそびえる海抜234mの堅固な山城。
 天神山は標高250m、標高200m付近の山腹に「天神山城址」の石碑があり、
 本丸は、南北に走る天神山城の尾根の最頂上にある。
 「石瀬・岩室史跡保存会」では、武者だまり近くの「瓢箪池の整備」と天神山の頂上に
 「本丸跡」と記した石碑を設置し6月27日の天神山記念日に除幕式を行う。
 新潟市では、新潟平野を象徴する稲を手にする可愛らしい大国実頼のキャラクターを
 作成、岩室温泉の土産グッズに活用する。
・天神山と松岳山に登り城址を見る
 多宝山(634m)に通ずる山並みに天神山と松岳山(174m)の山頂に城址がある。
 3月23日、天神山と松岳山に登り天神山城址と松岳山城址を見た。
 ・天神山城址
  石瀬と岩室温泉の境にそびえる海抜234mの堅固な山城で、中世の城郭跡が
  完全な姿で残っている。
  南北走る尾根には大小7本の空壕が配置され、その頂上に本丸があり、枯渇しない
  水源、瓢箪池がある。
  1153年(仁平3)源三位頼政の弟小国頼行がこの山に城を築き、嫡子兵庫頭定頼を
  住まわせた。
  1582年(天正10)直江兼続実弟樋口与七が小国重頼の養子となり天神山城主に。
  1587年(天正15)上杉景勝の命により小国から大国但馬守実頼となる。
  1598年(慶長3)、秀吉の命により上杉氏が会津に移封されたとき、城主大国実頼
  これに従った。
  会津の移封にともない445年続いた天神山城は廃城となった。
 ・松岳山城址
  岩室温泉の中央にそびえる海抜174mの姿形の良い山で「岩室富士」とも呼ばれる
  松岳山の山頂にある。
  源三位頼政宇治川の戦いに敗れ自害して果てた後、愛室の“菖蒲御前”は越後の
  小国氏を頼り、そして間もなく嫡男小太郎が誕生した。
  1188年(文治4)、時の天神山城址小国頼連が小国吉政と名づけて養子として迎え
  居城させた支城。
新潟県下の「天地人」ブームはこれからが本番。
各市町村はどんなアイデアで地域おこしをするか・・・ 

天神山に登る (イラストを模写)