便器と新聞紙

kanazu362008-04-13

便器でトイレの歴史を学べる「トイレ博物館展」と新聞紙の
話題が新聞に。
水洗便所が普及する前までは、大半の家では新聞紙が
便所紙(トイレットペーパー)だった。
発送の転換で新聞紙を日本酒の包装紙に使ったところ懐かしさから人気を集めていると。
・トイレ博物館展
 新潟市本馬越のTOTOショールームで便器でトイレの歴史を学べる「トイレ博物館展」が
 開催されていると知り4月8日見学してきた。
 ・非水洗式和風大便器(明治時代)
  昔の和風便器は木製のもので、木製便器・角型便器・小判形便器。
  木製便器は腐食しやすく、耐久性を高めるため陶器製の便器が登場した。
  明治期の陶器製和式便器は、鮮やかなブルーの色で絵付けがされていた。
 ・和風洗出し大便器(昭和6年から昭和28年)
  昭和初期の一般的な和風洗出し大便器
 ・サイホンゼット式便器(昭和21年から平成13年)
  昭和51年には水不足に対応するため節水消音便器が発売された。
  水の使用も20年前は、13リットルだったが現在は5.5リットル。
 ・ネオレスト(平成19年から)
  タンクのないシュルエットタイプは、トイレの空間にゆとりが生まれた。
 ・力士用腰掛便器(昭和60年)
  両国国技館建設にあたり、力士が使いやすい便器として開発された。
  普通の便器に比べて幅5センチ、長さが7センチ大きい。
  脇に幼児用便器(昭和27年)が並べておかれ力士用便器の大きさがわかる。
 ・昔の便器
  ・弥生時代の川屋(模型):河川の流水の上に足を乗せて棒を架けた便所
  ・平安時代の御小用箱(平安時代の貴族が使用)
  ・平安時代の樋箱(平安時代の貴族が使用)
  ・汲み取り式便所:江戸時代から明治時代に設置された便所、糞は便器の下に設けた
   便槽にため、農作物を育てる肥料として利用した
  ・水戸光圀(黄門)用小便器
   「のし」の形をした便器の中にスギの葉を敷き詰めて香りでにおいを消し放尿音は
   吸い込まれ、廻りに小便が飛び散らない特徴を有した。
・新聞紙
 「新聞紙」は2つのイメージある。
 一つはニュースを伝える定期刊行物。
 二つは紙として包装紙などに利用する。
 ・包装紙
  昔から物を包む包装紙として利用された。
  小千谷市の高の井酒造では、発想の転換で社員から出たアイデアで地方紙「新潟日報
  を清酒「たかの井無糖加」の「新聞巻き」包装紙として利用し首都圏で販売したところ
  人気を集めている。
  「新潟日報の記事を酒の肴に晩酌できる」と首都圏への出荷量が5年前に比べて
  6倍にも伸びた。
  会社では、地元の新聞を使うことで「新潟ブランド」をアピールでき、さらに新聞紙は
  あまり光を通さないため、酒の品質維持にもうってつけだと。
 ・便所紙(落とし紙)
  汲み取り式時代の昔は、新聞紙を便所紙として使っていた。
  水洗式時代の今、新聞紙を便所紙に使えば、トイレは詰まってしまい大変なことになる。
  新聞紙を四つ折りに切って箱に入れて便所に置いたり、束ねた隅に千枚通しで穴をあけ
  茶色の紙紐で壁に吊るしたりしていた。
  新聞紙は、揉めば揉むほどに紙質が柔らかくる。
  親からは「新聞紙をしっかり揉んで使うのだ」と教えれた。
・トイレットペーパー
 バイオ燃料ブームが拍車、「止まらぬ世界の森林伐採」の記事が。
 オーストラリア・タマスニア南部のスティックス渓谷地域の森林伐採地は、日本人の
 暮らしと深くつながっている。
 タマスニアで切られる木の90%は木材チップになり、ほとんどが日本に輸出される。
 チップは日本の製紙会社でティッシュやトイレットペーパーやコピー用紙などになると。
杉の葉を敷き香りと音を消しといわれる水戸黄門の「のし方の木箱」の小便器や力士用の丈夫で
大きな便器などなど。
つい最近まで見られた懐かしい便器も並ぶ。
弥生時代の川屋の模型に思わず笑いが。
便器と新聞紙の記事から思わぬ発見が・・・

あの絵柄の便器は (イラストを模写)