新聞で知る友の訃報
4月10日午前4時半過ぎ近くでサイレンの音が鳴り響く。
近くで火災のようだ。
何時ものように新聞を開いた。
「小枝が“妖精”に変身・妙高山本達雄さん追悼展」の
見出しに、もしやと記事を読んだ。
念のため、ふるさと高田の中学同級生に電話で確認した。
故人は、中学同級生の友人山本達雄さんだった。
・自然象形作家山本達雄(1940年―2007年)
高田市立大町中学校の同窓会名簿を開いた。
第9回昭和31年3月卒業5組の名簿の中に山本達雄がある。
昭和31年3月高田市立大町中学校を卒業・昭和34年3月高田農業高校を卒業後
東京に就職。
平成6年(1994)妙高市池の平に移住し、翌年から妙高の野山を歩き雪の重みで折れた
小枝や木の実のどんぐりや松ボックリなどを拾いを創作アート作品を作っていた。
山本君と再会したのは、平成12年9月9日高田の仲町「やすね」で開催された
「旧大町中学校昭和30年度卒業同期会」のことだ。
会場に一風変わった風体の友がいた。
ひげを伸ばしターバンと作務衣姿の。
聞けば、池の平で喫茶店を開くかたわら、野山を歩き小枝や木の実を拾い趣味で
「創作アート」の作品を作り、近くの妙高高原ビジターセンターで創作アート作品を
展示しているという。
翌春、池の平いもり池の水芭蕉を見に行ったときに妙高高原ビジターセンターで友の
作品を見た。
印象に残るのは、「満月の夜」という題名で、大勢の森の妖精たちがコンサートを
している作品。
あれからもう7年が過ぎる。
「山本達雄さん追悼展」は4月25日まで開催されている。
お悔やみの電話を入れ奥さんと電話で話した。
次回作は、子どもたちがにぎやかに遊ぶ「遠足」がテーマーでデッサンも出来上がって
いたという。
友の訃報の記事で33年前の中学時代の思い出が甦った。
今年のお盆には小学校の同級が開催される予定だ。
55年ぶりの出会いが・・・
亡き友を偲ぶ (イラストを模写)