引退・復活・調整のプロ選手

スポーツの世界で引退・復活・調整が話題になっている。
復活はテニスの伊達公子選手、引退は柔道の井上康生選手、
調整はプロ野球の清原和博選手である。
・復活
　・現役復帰の伊達公子選手が準優勝
　　伊達選手（３７）は、１９９４年日本選手で初めて世界ランキングのトップ１０入りを
　　果たし、ツアー通算７勝の実績を残し１９９６年現役を引退した。
　　４月２７日のカンガルーカップ国際オープンゴルフ大会予選１回戦で１２年ぶりに
　　現役復帰した。
　　５月４日の決勝では、シングルスで準優勝、ダブルスで優勝を飾った。
　　・シングルス準優勝
　　　準々決勝では日本ランキング３位で第１シードの中村藍子選手を２：１で破った。　
　　　準決勝では世界ランキング１５９位のメラニー・サウス（英国）選手を２：０で破り
　　　決勝に進出した。
　　　決勝では第２シードで世界ランキング８６位のタネマリ・タナスガーン（タイ）選手に
　　　１：２の逆転負けで準優勝。
　　・ダブルスで優勝
　　　奈良くるみ（大阪・大産大付高）と組んだダブルスでは、決勝でメラニー・サウス
　　　（英国）：ニコル・タイセン（オランダ）組を２：１で破り優勝。　
　　　現役復帰初戦を戦い終え「出来過ぎだったと思う」と。
・引退
　・柔道の井上康生選手が現役引退
　　２０００年シドニー五輪柔道の金メダリストの井上選手（２９）が、４月２９日の
　　全日本選手権の準々決勝で破れ北京五輪代表の夢が消えた。
　　５月２日記者会見で「大きな目標だった五輪がなくなり、辞めようと決意した。
　　わが柔道人生に悔いはなしという気持ちです」と引退を表明した。
　　６月の全日本実業団対抗大会が現役最後の試合となる。
　　今後は、指導者を目指して２年間の英国留学を計画し「強さだけでなく、人間的にも
　　愛される柔道家を育てたい」と目標を語った。
　　井上選手は、１９９６年、１７歳で全日本選手権に初出場し、シドニーでは１００キロ級で
　　金メタルを獲得。
　　２００１年から全日本選手権を３連覇、世界選手権も１９９９年から３連覇し、日本の
　　エースとして活躍した。
　　亜細亜大学陸上部監督の岡田正裕（６２）さんは、９年間監督を務め低迷していた部の
　　立て直しを図り、２００６年には箱根駅伝大会で大学として初の総合優勝を飾った。
　　４月から故郷の九州に戻り九電工女子陸上部の監督に就任、“原石”を見つけて第２の
　　松野明美選手（ソウル五輪１万メートル代表）を育てる道を歩む。
　　信条は「常に選手と同じ目線に立つ」こと。
　　「営業でも陸上でも大切なのは相手との信頼関係。自分の言葉を信じてもらえないと
　　結果は出せない」と。
　　井上選手の指導者としての活躍を期待する。　　
・調整
　・６００日ぶり実戦復帰のオリックス清原和博選手
　　高校野球のときからＫＫコンビとして活躍した話題の桑田真澄投手（４０）と
　　清原和博選手（４０）。
　　桑田選手は３月２６日現役引退を表明、２３年間の選手生活の幕を下ろした。
　　清原選手は、昨年７月に左ひざの軟骨移植手術を受けた後、リハビリを続け、春季
　　キャンプも２軍で調整していた。　
　　５月３日、阪神との２軍戦（北神戸）に５番ＤＨで先発出場した。
　　３打席で２打数１安打２打点、１四球だった。公式戦出場は２００６年９月８日の
　　日ハム戦（スカイマーク）以来で、６００日ぶりの実戦復帰。
　　１軍復帰については「まだそんなレベルではない。時間はかかると思う。
　　やってみないと何試合かかるか分からない」と。
　　当面はひざの様子を見ながら２軍戦に出る予定。
・新人プロゴルファー１６歳石川遼選手と１９歳若林舞衣子選手
　・石川選手
　　石川選手は中日クラウンズゴルフ２日目の５月２日、７３と崩れ、通算４オーバーの
　　１４４で７０位に後退し今季３戦目で初の予選落ちとなった。
　　石川選手の日本ツアー予選落ちは昨年１０月のブリヂストン・オープン以来３度目。
　・プレーオフで破れ惜しくもプロ初優勝を逸した若林選手　
　　新潟県加茂市出身の若林選手、５月２日からのクリスタルガイザー・レディースゴルフで
　　プレーオフで古閑美保に破れ惜しくもプロ初優勝を逸した。　
　　・初日は６アンダーの６６で２位
　　・２日目は３アンダーの６９、通算９アンダーの１３５で１位
　　・最終日は１アンダーの７１、通算１０アンダーの２０６で１位、
　　プレーオフで古閑美保選手に敗れて２位。
　　プロ２年目の若林選手は「優勝を考えなかったわけではないけど、神様がまだまだ
　　経験が足りないと教えてくれたのでしょう」と。
　　近いうちにプロ初優勝の正夢が・・・
勝負の世界。
引退や復活や調整は誰にでも。

夢は指導者の道　（イラストを模写）