杉苗の植栽作業体験で汗を流す

kanazu362008-05-21

巨木の話題が新聞を賑わす。
新潟市秋葉区本町二の市道脇のヒメリンゴの木。
「巨樹名木」で推定樹齢約百年・高さ約6m・幹の太さ
約60センチ。
幹に亀裂が入り、倒れる危険性が生じたため5月1日伐採された。
佐渡市松ケ崎にある日蓮上人ゆかりのケヤキの巨木「おけやき」が枯死や倒木の危機に
さらされ、地元住民らがこのほど「おけやきを守る会」を結成、治療費450万を目標に
募金活動を始める。
ケヤキは2代目で推定樹齢は約500年以上、高さ約20m、幹回り約6.8m。
樹木医佐藤賢一さんが5月16日の新聞、樹木医だよりの中で「巨樹と巨木の違い」を
書いている。
巨樹も巨木も厳密には定義はないようです。
1988年度に環境庁では日本で初めて「巨樹・巨木」調査を実施した。
初回の報告書では、「巨樹」または「巨木」と呼んでいましたが、基本的に「巨木」という
言い方で統一されています。
同省の調査対象基準は「地上から約130センチの位置での幹周(囲)が300センチ
以上の樹木。
なお、地上から約130センチの位置において幹が複数に分かれている場合には、
個々の幹の幹周の合計が300センチ以上であり、そのうちの主幹の幹周が200センチと
する」となっていると。
1999年の調査では、新潟県の巨木数は2623本で全国的に巨木の多い県である。
5月18日「越後にいきる家をつくる会」が主催した、旧上川村高出地区の山林で実施
する「杉苗の植栽作業体験バスツアー」に参加した。
・杉苗の植栽作業体験
 越後にいきる家の森の会では、旧上川村の地元山林所有者から借り受けた
 約66ヘクタールの山林を管理する。
 会では、約1700坪の土地に2500本の杉の苗木を植える計画。
 今回は800本を植栽する。
 杉苗の植栽作業体験には、バスツアーで参加した子どもから大人までの46人と現地に
 集合した地元関係者41人の合わせて87人が参加した。
 女性や子どもたちの参加者も多く中には親子3代で参加した人も。
 整備された林道(山道)をバスに乗り作業現場近くまで移動。
 山道は、紫の桐の花とフジの花、そしてピンクのタニウツギの花などが咲く。
 「クマ出没キケン」の看板も立っている。
 作業開始前に記念写真を撮った。
 阿賀町の商工観光課長が「阿賀町は県内3番目の広さで94%が森林です。
 今日は皆さんのご協力で800本の杉苗を植えなす。
 植えた木は40年から50年後に利用されます」と挨拶があった。
 係員から杉苗の植え方の説明後、植林が始まった。
 植える場所には、ピンクのテープが付いた棒がさしてある。
 植林は平地から始まり段々と斜面を登って行く。
 水の入ったバケツに苗を入れ根をぬらしてから植える。
 植えたあとは足で踏み固める。
 隙間があり空気は入っていると根が枯れるから。
 記念に一人が1本の木に、コメントと名前入りの杭を立てる。
 コメントは「ブログで全国に発信」と書いた。
 20本は植えただろうか。
 植え付け作業は、約1時間半で終了した。
 「昼食後は、苗に水をまきます」と。
 林道にシートが敷かれ楽しい昼食が始まった。
 「草むらに山ヒルがいます。注意してください」。
 山ヒルに血を吸われた経験があるが、地面をはう山ヒルは始めて見た。
 山の上なので水源がない。
 沢に下りるのは相当難儀だ。
 地元の人が軽トラックの荷台にシートを敷き仮のタンクを作り麓から水を運んできた。
 それぞれがポットボトルに水を入れ斜面を下り苗木に水をかける。
 斜面を何回も上り下りした。
 約1時間で作業は終了。
・山菜採り
 子どもたちや女性の希望者は、午後の水まき時間を利用してフキやワラビなどの山菜
 採りを楽しんだ。
・山の幸の買い物
 帰路は、地元の「かみかわ物産直売所」や「道の駅・阿賀の里」に立ち寄り山の幸の
 買い物ツアーを楽しんだ。
「杉苗の植栽作業体験バスツアー」は無事終了。
次回6月22日の「森の作業体験バスツアー」は、植林した杉苗の下刈り作業である。
5月20日の新聞に、輸入材木高騰で県産の「越後杉」を活用した住宅建築が好評で
越後杉の生産量はここ数年で急増していると。
50年後には私の植えた杉苗で家を建てる人がいるかも・・・

杉苗を植える (イラストを模写)