兼続の居城城山(与板城)に登る

kanazu362008-06-06

NPO法人坂井輪地域学の6月の野外学習は、
天地人ブームに沸く旧与板町の直江兼続の史跡を訪ねる旅。
与板町民族資料館を見学し兼続の居城城山(与板城)に登った。
6月3日小雨の降るなか、会員14名(男11・女3)が参加した。
・波紋が広がる兼続の家紋
 与板城主直江兼続の家紋をめぐり「亀甲に三つ葉」か「亀甲に花菱」かで町に波紋が
 広がっている。
 与板町では亀甲に三つ葉を採用し町のあちこちの看板に亀甲に三つ葉を記している。
 与板橋のたもとの大看板や歴史民族資料館入り口の看板や城山山頂の看板など
 関連史跡33カ所の案内板には亀甲に三つ葉が描かれている。
 一方、住民有志の観光用ののぼりなどは「亀甲に花菱」を使っている。
 NHKの内藤慎介チーフ・プロデュ−サーは6月3日の出演者発表会見で、大河ドラマ
 「天地人」では、「専門家と相談、亀甲に花菱に統一することに決めた」と発表した。
 町では、「現時点での変更は考えていない」と。
 街を歩き「亀甲に三つ葉」と「亀甲に花菱」の家紋を見た。
・与板歴史民族資料館
 天地人ブームで町は沸く。
 「直江兼続展」が歴史民族資料館で開催されている。
 団体客など多くの人が「直江兼続展」を見学に訪れていた。
 入り口左側に立てられた「与板地域案内図」の右下に描かれた家紋は「亀甲に三つ葉」。
 ボランティアガイドの人から「与板三城」の話を聞いた。
 与板には城が3つある。
 「元与板城」と「与板城(城山)」と「与板城」。
 ・本与板城(飯沼氏・直江氏の居城 山城)
 ・与板城(通称城山・直江兼続の居城 山城)
 ・与板城(江戸期井伊氏の居城 平城)
 地元では、直江兼続の居城を「城山」と呼び、井伊氏の居城を与板城と呼ぶ。
 与板歴史民族資料館に米沢上杉神社所蔵の「金茶威最上胴具足」が展示されている。
 「亀甲に花菱」の家紋が具足に描かれているのを見つけた。
 右足の具足に兼続の家紋「亀甲に花菱」が描かれ右足の具足は「五七の桐紋」が
 描かれている。
 桐紋は、天正16年(1588)に豊臣秀吉から兼続が、豊臣姓を授けられたさいに使用が
 許されたもの。
 ガイドの人が、「今日、兼続の奥方お舟役の俳優が決まります。お舟役に誰が選ばれるか
 街中の話題です」と。
・城山に登る
 城山への登り口は2カ所あるが、八坂神社参道脇の与板城址登山口から登った。
 町は天地人ブームである。
 登山道は整備され上り口から山頂まで「天地人直江兼続」のぼり旗が立てられている。
 約10分でお舟清水に到着。
 案内板に「お舟清水はこの先」とあるが「キケン立ち入り禁止」の看板が立てられ残念
 ながら「お舟清水」の跡は見ることが出来なかった。
 お舟清水から山頂までは約5分。
 朱塗りの鳥居を3つくぐり本丸跡に到着。
 城山には約15分で登れる。
 本丸跡はきれいに整備され、城山稲荷社が祀られている。
 広場に、兼続の漢詩「望むところのこと信の一字」と海音寺潮五郎の揮毫した
 「直江山城守旧城跡本丸」の石碑が建つ。
 近くに「城の一本杉」がそびえている。
 説明文には、「樹齢約400年、根本周6.6m、目通周3.5m、慶長3年城山城主
 直江山城守兼続が会津移封のおり記念として杉5本を植えたと伝えられている」と。
 休憩時間を利用し、仲間2人と千人溜まで足を伸ばした。
 山道を上り下りして約10分で千人溜に到着。
 標柱が立てられ千人溜は杉は林の中にあった。
 進めば「のろし台」と書かれている。
 時間がなくのろし台行きは中止した。
大河ドラマ天地人」の出演者決まる
 夕方のNHKローカルニュースで「大河ドラマ天地人”の出演者決まる」と。
 注目のお舟役は常盤貴子さんに決まった。
 兼続は妻夫木聡・上杉影勝は北村一輝上杉謙信阿部寛・兼続の弟大国実頼
 小泉孝太郎などなど。
 新潟市ゆかりの天神山城主大国実頼役は小泉孝太郎に決まった。
 新潟市や地元旧岩室村も天神山城主大国実頼役の決定で天地人ブームに沸く。
 6月27日には天神山山頂に「天神山城本丸跡」の石碑が建つ。
天地人ブームに沸く旧与板町の直江兼続の史跡を訪ねた日に、大河ドラマ天地人」の
出演者が決まるとは。
これも何かの因縁か。

直江兼続展」を観る (イラストを模写)