家紋が波紋を呼び家紋旗が街を飾る

kanazu362008-07-03

大河ドラマ天地人」ブームで沸く与板町。
与板町は与板城主直江兼続の家紋をめぐり波紋を呼ぶ。
加茂市は家紋旗が街を飾る。
家紋に魅せられ与板町(6月28日)と
加茂市(6月27日)を訪れた。
・家紋
 日本において古くより出自といった自らの家系、血統、家柄・地位を表すために
 用いられてきた紋章である。
 家紋は今日まで息づいている日本固有の文化であると言っていい。
 「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」と呼ばれる源氏、平氏藤原氏橘氏といった強力な
 氏族が最も名を馳せていた時代、地方に移り住んだ氏族の一部が他の同じ氏族の人間と
 区別をはかるため土地の名前などを自分の家名(屋号)とし、それが後の名字となった。
 家紋は家の独自性を示す固有の目印的な紋章として生まれ、名字を表す紋章としての
 要素が強い。
 特に単に紋所や紋とも呼ばれる。
 国民が名字を持った明治期になると家紋も普及。
 現在では2万6・7千種類あるといわれる。
 当初は「一名字一家紋」が原則であったが、それも崩れ、同じ名字でも住んでいる
 土地などにより、異なる家紋を使用している。
 日本家紋研究会の千野茂会長(80)は「鈴木姓なら、約700種はある」と。
 甲信越地方に多い家紋の一つ「花菱(はなびし)」の場合は、「丸に花菱」「三つ割り花菱」
 「糸輪に覗き花菱」などなど。
新潟県の家紋分布順位は、1位・木瓜もっこう)・18.75%・丸に木瓜
 2位・蔦(つた)・14.32%・丸に蔦、3位・片喰(かたばみ)・9.90%・丸に片喰、
 4位・鷹の羽(たかのは)・7.58%・丸に違い鷹の羽、
 5位・梅鉢(うめばち)・4.07%・丸に梅鉢。
・与板城主直江兼続の家紋が波紋を呼ぶ与板町
 「亀甲に三つ葉」か「亀甲に花菱」かで与板城主直江兼続の家紋が波紋を呼ぶ町。
 与板町では亀甲に三つ葉を採用し町のあちこちの看板に亀甲に三つ葉を記している。
 与板橋のたもや南中のJA倉庫や歴史民族資料館入り口の大看板と関連史跡33カ所の
 案内板に亀甲に三つ葉が描かれている。
 一方、住民有志の観光用ののぼりなどは「亀甲に花菱」を使っている。
 NHKの内藤慎介チーフ・プロデュ−サーは6月3日の出演者発表会見で、大河ドラマ
 「天地人」では、「専門家と相談、亀甲に花菱に統一することに決めた」と発表した。
 町では、「現時点での変更は考えていない」と。
 街を歩き、与板橋のたもや南中のJA倉庫や歴史民族資料館入り口で「亀甲に三つ葉」の
 大看板を見つけたが「亀甲に花菱」の家紋を見つけることはできなかった。
・家紋旗が街を飾る加茂市
 “1000枚の家紋旗が加茂市の通称「ながいきストーリー」を飾る”の記事に加茂の町を
 訪れた。
 加茂の街は、北越の小京都と言われ「加茂川」「青梅神社」がある。
 加茂公園の駐車場に車を止め、ながいきストーリーを歩いた。
 家紋旗は1枚も見当たらない。
 通りの床屋や老舗の菓子屋で家紋旗のことを訪ねた。
 「家紋旗を飾り付けるという話は知りません」と。
 街中に市のコミュニティーイセンターがあり訪ねた。
 親切に新聞の記事を見ながら主催者の加茂青年会議所に問い合わせてくれた。
 私の早とちり。
 「家紋旗」は、6月22日・28日、7月19日・26日・27日の日程で市民が参加し制作する。
 家紋旗作りは
 ・白地の布を染料で染め上げる
 ・家紋の下絵を布に書き込む
 ・下絵に絵具で生地に着色する
 家紋旗の大きさは、縦30センチ・横30センチ。
 6月28日の「家紋旗作りのワークショップ」には、子どもからお年寄りまで約50人
 の市民が参加した。
 参加者は、紙に印刷された家紋数十種類の中から、好きな家紋を選び型抜き、家紋の
 ルーツに思いをはせながら熱心に制作に挑戦した。
 作品は10月中旬ころ「ながいきストーリー」に飾られ加茂の街を彩る。
与板城主直江兼続の家紋が波紋を呼ぶ与板町。
1000枚の家紋旗が街を飾る加茂市
家紋は、家系・血統・家柄・地位を表し、それぞれの家紋にその家の歴史が刻まれている。
我が家の家紋は「左三つ巴」。
インターネットで巴紋を調べた。
巴(トモエ)の始まりは、公家では西園寺、武家では鎌倉時代の宇都宮、小山、結城の三氏。
室町時代になると、このほか、曽我、小早川、長尾、赤松ら諸氏がバラエティーに富んだ
巴紋を用いた。
江戸時代には、さらに多くの大名が用い、その数は三百以上にも達した。
神社で「左三つ巴」の家紋を見ると親しみが沸く・・・

家紋旗作りに挑戦 (イラストを模写)