大したもん蛇まつりと怪蛇ツチノコ

kanazu362008-07-06

7月2日の地方紙新潟日報に「ヘビ感電1190戸停電」の
記事が掲載されていた。
広い新潟県ヘビの話題は尽きない。
北は関川村の「大里峠の大蛇」伝説。
西は糸魚川市の「幻の怪蛇ツチノコ」などなど。
・ヘビ感電1190戸停電
 6月30日午後5時半すぎ、新潟市西蒲区の福井や樋曽、五ケ浜などの計1190戸が
 停電し、約2時間後に復旧した。
 東北電力新潟営業所によると、五ケ浜の海水浴場にある電柱の高圧線に、ヘビが
 からみついたのが原因。
 高圧線は6000ボルトの電流が流れており、ヘビは高圧線を覆うカバーの中で感電死
 していた。
 同営業所は「鳥のひなや虫などの餌を求めて電柱に上がったのではないか」とみている。
・大里峠の大蛇伝説と大したもん蛇まつり(関川村
 ・大里峠の大蛇伝説
  大蛇が村人によって退治されてしまう物語で要約すると、
  荒川の支流、女川の上流に蛇喰という村があり、忠蔵とおりのという夫婦、そして
  その娘が住んでいた。
  禁断の蛇の味噌漬を食べた妻おりのが、蛇に化身しやがて大蛇に成長する。
  自分がすむ場所をつくるため、荒川をせき止めて関川村を大湖にする計画をたてる。
  しかし、琵琶法師によって命と引換えに情報が事前に村人に伝えられた。
  琵琶法師が息をひきとる直前に「大蛇は鉄がとてもきらいです」と言ったのを
  思いだし、村中の鉄を集めて大きなクギをたくさん作ることにした。
  そしてそのクギをみんなで大里峠まで運び、あたり一面に打ちつけたのです。
  すると大蛇が姿をあらわして苦しみ始めました。
  それは7日7晩の間つづき、村人たちは眠れない日々を過ごしました。
  やがて大蛇は息絶えて、村は助かりました。
  村人たちは、命と引換えに危険を知らせてくれた琵琶法師さんに深く感謝し、
  神様としてまつることにしました。
  大里峠は、山形県へと通じる街道にある峠の一つで、この峠が伝説の舞台。
 ・大したもん蛇まつり
  今年の「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」は8月29・30・31日の3日間
  行われる。
  祭りは、昭和42年8月28日に発生した羽越大水害と村に伝わる「大里峠(おおり
  とうげ)」という大蛇伝説をテーマに、昭和63年から村民のまつりとして行われている。
  メインイベントの大蛇パレードに登場する長さ82.8m、重さ2トンの大蛇は村民の
  手作りで、竹とワラで作った世界一長い蛇としてギネスブックに認定されている。
  祭りは、「8.28水害殉難者供養祭」(8月29日)、大蛇パレード(8月31日)の
  ほかにもミニ大蛇パレード(8月29日)、灯篭流し(8月29日)、花火大会(8月30日)、
  大盆踊り大会(8月30日)、喜ッ喜(きっき)大会(8月31日)、福まき(8月31日)
  などが行われる。
・幻の怪蛇ツチノコ糸魚川市西飛山)
 旧能生町の山奥、西飛山地区は、ビール瓶のような姿の蛇「ツチノコ」の目撃情報がある。
 2005年に地元住民らが「つちのこ探検隊」を結成、2006年から参加者を全国募集し、
 現地で探検を行っている。
 幻の怪蛇ツチノコを捕獲した人には1億円の賞金が出る。
 話題が話題を呼び、参加者は年々増えている。
 2年目の2007年6月10日には約80人が参加。
 3年目の2008年6月8日には富山県・長野県・名古屋市などから約120人が参加した。
 3年目の今年は、目撃情報が多く寄せられた糸魚川市西飛山のシャルマン火打スキー場
 の放山(1190)周辺で大捜索が行われた。
 残念ながら3回目の今年も発見に至らず、ツチノコは幻のまま来年に持ち越された。
 「つちのこ探検隊」は話題を呼び地域おこしに一役買っている。
 「黄色いヘルメット」「Tシャツ」「ミニのぼり旗」「コスター」「つちのこサンバ(CD)」
 「まんじゅう」「つちのこみっけ(菓子:パイ)」「つちのこんぼう(肩たたき)」などなどの
 グッズが開発され売り出されている。
 4年目となる来年のつちのこ探検は、5月24日(日)に決まった。
世界一長い蛇としてギネスブックに認定されている越後関川村の「大したもん蛇」。
賞金1億円が懸かる糸魚川の「ツチノコ」。
新潟県内の蛇談議は尽きない。

賞金1億円の「ツチノコ」は (イラストを模写)