テントウムシ騒動とアブラムシ

kanazu362008-07-09

地方紙新潟日報の7月6日の「碑は語る」は、
日本昆虫採種の父志賀夘助(うすけ:旧松之山)さんだった。
「知らぬが仏」ということわざがある。
知識のなさがテントウムシ騒動の原因に。
テントウムシ
 テントウムシの和名の由来は、太陽に向かって飛んで行くことから、太陽神の天道から
 とられた。
 世界に約4000種、日本には約160種が生息している。
 ナナホシテントウナミテントウテントウムシ)、ニジュウヤホシテントウなどが
 普通に見られる。
 ナナホシテントウは体長8ミリほどで、翅は赤く、和名のとおり七つの黒い紋がある。
 アブラムシやハダニを食べる。
 テントウムシがふ化してから親になるまで、約700匹以上のアブラムシを食べると
 いわれる
 葉に寄生しているアブラムシを捕食し1日に約50匹を食べる。
 卵からふ化して成虫になるまで約20日、死ぬまでは約3カ月。
・アブラムシ
 アブラムシの繁殖力は旺盛で、1匹は数カ月後には数億匹になる。
 農作物につくものでは、作物に害を為し、農業や園芸の面から害虫として扱われる。
 アリとアブラムシは共生関係にある。
 植物の汁液を吸っているアブラムシの排泄物は甘い液体で、アリの好物。
 つまりアリが植物を登っていく先にはアブラムシなどの吸汁性害虫が寄生するという
 ことになる。
 アリは甘い汁を貰う代わりにアブラムシを天敵から守る役目をする。
 アブラムシの天敵はテントウムシ
 アリとアブラムシとテントウムシは三角関係にある。
 アリはアブラムシの天敵といわれるテントウムシを追い払いアブラムシを助ける。
テントウムシ騒動
 畑に植えたナスやトマトやキュウリが順調に生育している。
 畑仲間から「アブラムシはどうですか」と聞かれた。
 ナスの葉の裏を見るとオレンジ色のアブラムシの卵がびっしりと付いている。
 つぶしてもつぶしてもつぶしきれない。
 ナスやトマトやキュウリの葉の上をナナホシテントウが忙しそうに動きまわっている。
 「知らぬが仏」、知識不足の浅はかさ。
 ナナホシテントウも農作物の害虫と思い一匹また一匹とつぶした。
 葉の上にはナナホシテントウムシの死がいが。
 翌朝、畑仲間が、「このテントウムシの死がいは」と。
 「害虫だから退治した」。
 「大変な間違いをしたね。テントウムシはアブラムシを食べる益虫だよ」と。
 知識のなさから農作物の守り神の益虫のテントウムシを殺すとは・・・
 「アブラムシの天敵はテントウムシ」と教えられテントウムシ騒動は一件落着。
今日もナナホシテントウが、ナスやトマトやキュウリの葉の上でこの紋所が目に入らぬかと
アピールしながらアブラムシと戦っている。
ナスやトマトやキュウリの葉の上で活躍するナナホシテントウの雄姿をデジカメで撮った。

テントウムシは (イラストを模写)