球児の夢の球場甲子園のツタと校舎の ツタ

kanazu362008-07-12

第90回全国高校野球新潟県大会が昨7月11日
長岡市の悠久山球場で開幕した。
県内の95校が参加し球児の夢甲子園を目指す。
春の県大会を制した県立村上桜ケ丘が私立の雄を倒し
2001年の十日町以来の県立高校の出場となるか。
甲子園といえばプロ野球阪神タイガースの本拠地であり高校球児の聖地である。
そのタイガースが快進撃。
7月8日には巨人を5:3と破りクライマックスシリーズへの進出マジックナンバー55を
点灯させた。
甲子園球場の代名詞ともいえる球場外壁を覆うツタが来春甲子園に「里帰り」する。
甲子園球場の外壁を覆うツタ
 阪神甲子園球場兵庫県西宮市)の全面改修工事に伴い、2000年の第82回全国高校
 野球選手権前に全国の高野連加盟4170校にツタの苗木が贈られ、球児たちが学校で
 育てている。
 80年以上の歴史を持つツタの伐採は、2006年秋から2007年秋までにすべて
 伐採された。
 ツタの里帰りは、今回生育状況の良い233校のツタを採取し、球場近くの阪神園芸
 温室で育成し、球場本体の改修工事が終わる2009年3月に内野エリアの外壁に
 植樹し、里帰りさせる予定。
 新潟県からは、新発田南・新潟産大付属・新潟明訓・有恒の4校が参加する。
 「ツタの里帰り」セレモニーは、6月14日近畿6府県の6校主将が参加して記念植樹
 が行われた。
 日本高野連脇村春夫会長は「233校には47都道府県がすべて入っている。
 苗を通して甲子園と深くつながっているだろうと思っている」と。
 植樹後、ツタが完全に外壁を覆うまでには約10年かかるという。
 同球場によると、ツタは球場がオープンした1924年に植樹された。
 太平洋戦争末期の1945年8月、空襲で火災が発生してツタも大きな被害を受けた。
 終戦後、球場は米軍に接収されたこともあり、ツタの復旧が始まったのが1950年に
 なってから。
 新生甲子園球場の「里帰りツタ」はどんな姿で球児の前に姿を現すか。
・ツタの里帰り
 2000年の第82回全国高校野球選手権前に全国の高野連加盟4170校にツタの
 苗木が贈られ、球児たちが学校で育てている。
 新潟県内でも新発田南・新潟産大付属・新潟明訓・有恒の4校が大事に育てている。
 育った枝の一部が挿し木用に兵庫県西宮市に戻った。
 現在は球場近くの温室で、来春の植樹に向け育成中。
 有恒高校では、8年前に高野連から贈られてツタが校舎脇の壁に沿って見事に育った。
 同校野球部広瀬健一監督は「自分の学校で育てたツタが甲子園の外壁を飾るのは
 うれしい」と。
 同校は7月13日悠久山球場で相川高校と対戦する。
・新潟江南高校の校舎のツタ
 甲子園球場の外壁を覆うツタに負けないツタが新潟市にある。
 新潟江南高校の校舎のツタだ。
 7月6日噂のツタを見に新潟市鳥屋野潟近くにある新潟江南高校を訪れた。
 青々としたツタが校舎正面右側の1角の1階から4階まで覆っている。
 ツタは、20年ほど前、当時の校長の発案で植えられたもの。
 校舎全体が、ツタの覆われるのは何年後か。
 何時の日か、学校のツタが、甲子園球場の代名詞ともいえる球場外壁を覆うツタに
 負けないシンボルのツタとなり「ツタに覆われた学びや」と呼ばれる日を。
 校舎がツタに覆われる新潟江南高校は、7月15日鳥屋野球場で巻総合と新津高校の
 勝者と対戦する。
 新潟江南高校は1996年(平成8)、決勝で中越に1:4で破れ甲子園出場を逃している。
甲子園球場外壁のツタ、有恒高校校舎のツタ、新潟江南高校校舎のツタ。
球場外壁がツタで覆われる甲子園球場を目指す球児の暑い夏が始まった。

育った校舎のツタを見上げる (イラストを模写)